2011.11.20

屋久島の雨フルパワー! 鈴川で爆発的な増水

Ca3a0045

11月19日、嵐で自然クラブ沢部の予定が中止になり、仕方がないので、懇親会を湯泊のKさんの新居で行うことになりました。県道を湯泊に向かう途中、尾之間と小島の境界、鈴川大橋にさしかかったとき、習慣でちらっと右をみると。

「!?」

なにか凄いものが見えた気がしました。

Uターンして、撮ったのが上の写真。

屋久島在住の方はお分かりでしょうか。鈴川上流の大スラブ(一枚岩)群に、雨の時にだけ見える滝が沢山あります。矢玉の滝というのはこのあたりのどれかだと思うのですが、そのひとつ、普段はスラブの中に白い滝が一筋見えるものなのに、今日は・・・スラブ全体が巨大な滝になっています!

普通はありえない水量です。

1

 
このレーダー画像だと、せいぜいちょっと強い雨くらいの予想しかできません。まさかこれほどの雨が降るとは想像しませんでした。

Ca3a0049
 

大橋からの鈴川(すすご)。川幅いっぱいのホワイトウォーターになっています。

Ca3a0052_2

こちらは旧道橋から。よく橋がおちないものです。ちなみに川に浮かぶ島のような岩は、径2~4mあります(笑)。

 
 

鈴川でこれほどの増水を見るのは、初めてです。蛇之口滝や尾之間歩道の途中の徒渉点はさぞ凄かったことでしょう。山に入っている人がいなければいいが・・・と思いました。

| | コメント (0)

2011.11.04

入島料が抱える意味について

荒木耕治新屋久島町長が、縄文杉の利用制限の凍結と、入島料の新たな導入を語ったと、新聞各社が報道した。

屋久島町環境政策課が作った、縄文杉ルートの利用を1日最大600人~420人にする、という内容を含む「エコツーリズム推進全体構想素案」を、町議会が否決し、それをうけて、選挙を経たうえでの発言だろう。

縄文杉の利用調整の否定は、エコツーリズム法に基づく初の地域導入を目指した環境省のメンツを大きく損なわせるものともなり、なにかと話題になっている。

しかし、入島料問題のほうが根深いものを抱えている。

» 続きを読む

| | コメント (1)

2011.09.20

淀川の増水 2011.9.19

Rimg0101

沖縄と奄美の間に延々と居座り続ける台風15号。ゆっくり成長して暴風域を備えるようになり、少しずつ屋久島方面にむかって動き出しました。

予定の宮之浦岳縦断登山を見合わせて、黒味岳に転じたその帰り道、道は笑っちゃうほどジャブジャブの沢歩き状態になりました。

・・・その道から溢れた水は、ぜんぶあの淀川(よどごう)に流れ込みます。

淀川橋まで戻ると、ごらんのように、橋げたの下数十センチまできていました。昨年補強した橋げたの基礎のレベルまで水位が上がってますね。さすがにこれを渡るのには緊迫感がありました。

台風が近づけば、伝説の「ランカン越え」の可能性もありそう。

Rimg0102

こちらは下流方面。沢登りというレベルではありませんね。ぱっと見は、東南アジアの熱帯雨林の川のようです。

| | コメント (0)

2011.08.20

今日の捜索のようす

今日の捜索のようすをこちらに書きました。

| | コメント (0)

2011.07.25

エコツーリズム推進協議会の変な文書と「承認ハガキ」への意見

平成23年7月19日付で、屋久町エコツーリズム推進協議会から登録ガイド各位あてに文書が届いた。⇒「1107bukaiii.pdf」をダウンロード

屋久町エコツーリズム推進協議会の事務局は屋久島町環境政策課である。先日、長い検討の果てにようやくまとまった「エコツーリズム推進全体構想案」は、屋久島町議会で全会一致で採択を否決されるという、前代未聞の結果に終わった。

マスコミ各位はこれを 「屋久島は、縄文杉の保全より、観光利益を選んだ」というふうに、報道したのは記憶に新しい。「馬毛島の基地の補助金欲しいので反対しよう」の件と並んで、新たに屋久島の名を全国に知らしめたところである。

しかし傍聴に行ったわけでもないので、一町民の立場では、実際に議会でどのような議論があったのかはさっぱりわからなかった。

この文書はその説明のためのものだろうと思ったのだが、そうではなかった。

» 続きを読む

| | コメント (10)

2011.07.19

【新設】新高塚小屋 自己処理型トイレ 2011.7.12

Rimg0045

7月12日、宮之浦岳登山に行った際、新設なった新高塚小屋の 「土壌浸透式(自己処理型)トイレ」を見てきました。

以前の汲み取り式トイレ(写真左)に隣接して、2室のトイレが作られています。3ドアありますが、一番右のものは携帯トイレブースで、トイレではありません。

 

Rimg0056

その裏側。処理水には天水を利用。雨水が屋根の雨どいから2個の貯水タンクに流れ込むようになっています。かなり小さい印象を受けます。容量は合計で300リットル程でしょうか。

右手前のマンホールは、「消化槽」のふたで、この中でし尿が沈澱処理されます。

 

Rimg0054_2

その左手には土壌処理装置(蒸発散槽)。消化槽で中間処理された汚水はこの土壌中に浸み上がってゆき、有機物は土壌に吸着分解され、水分は屋根の下で蒸散してゆく、という仕掛けです。

 

Rimg0050_2

こちらは室内です。やや細身の便器。トイレットペーパー以外の物は詰まるので、流さないように、と注意書きがあります。

床には足で踏む水ポンプスイッチ。処理水が多過ぎると蒸散が追いつかなくなる恐れがあるため、水を流すのは1回だけにするよう、こちらにも注意書きがあります。

このトイレに関する環境省のプレスリリースはこちらです。

実際に使ってみた感想は、かなりデリケートで、こまめな世話の必要なトイレだな、というものでした。

中に入ると、まず先客の軟便が便器全体に炸裂していました。ポンプを踏むと、水が少し流れます。1回300cc程度が効率よく便器全体を洗うように流れますが、パワーが足りず、先事例はまったく流れません。

さらに1回、そしてもう1回ポンピング。まだ駄目です。

もし室内に閉じこもった状態だったとしたら、残された手は、持参のトイレットペーパーを大量に使ってこすり落とすしかないでしょうね。ペーパーもなかったら・・・万事休すか。

外には以前汲み取りに使っていた大小のバケツがあり、 水を汲んで来て掃除することは可能です。しかしなるべく水を流さないよう書かれているため、どの程度までやっていいのかわかりません。苦しいところです。

このいわゆるトレンチ式トイレの泣き所は、目詰まりです。ティッシュペーパーなどを流すとたちどころに性能が落ちてしまいます。麓で設置されている同じシステムの春田浜海水浴場や千尋滝のトイレでは、トイレットペーパーを常に補充しておくことで、この問題を解決しているようですが、ここにはさすがにペーパーの補充は無いようです。

このトイレの使用例すべてがスムーズにうまくいけばいいのですが、なかなかそうもいかないのが常です。利用者の多い時期に、一旦なにかで詰まったりすると、そのあとに次々と・・・という事態も考えられそうです。

利用者が全員時間の余裕をもって利用するわけではなく、切羽詰まって飛びこむ人も多いわけですから、マナーの良しあしでは解決しないでしょう。ハイシーズンには管理人が必要になるのではないでしょうか。

そういえば荒川登山口に下山すると、保全募金を集める係が二人もいて、忙しそうにも見えませんでした。せっかくお預けいただいた募金が「募金を集めるための人件費」に消えてしまうというのは、どうも無駄としか思えません。あんなことをするくらいなら、いっそ新高塚小屋に管理人を配置してはどうでしょうか。

ともあれ、今夏のシーズンは、このトイレがどこまで検討するか、見守ることになります。

| | コメント (0)

2011.07.11

『ネイチャーガイドと歩く屋久島』 ブルーガイド

Rimg0128

てくてく歩き『ネイチャーガイドと歩く屋久島』
ブルーガイド 実業之日本社 2011年7月発行 本体900円+税

歴史ある実業之日本社の「ブル-ガイド」から、新しく「ネイチャーガイドと歩く」シリーズがスタートしました。第一弾は屋久島と小笠原です。

『屋久島』にはYNACが全面的に協力しています。

内容は、縄文杉、白谷雲水峡、ヤクスギランド、宮之浦岳、蛇之口滝、竜神杉、安房川カヤック、海、のコースガイドで、それぞれにYNACのスタッフが同行して、コメントを入れてゆく、というものです。

以前からこういう本はぜひ作ってみたいと思っていたので、ひょんなことから夢がかないました。

YNACは途中から企画にかかわったので、もう少しつっこみたかったところや、他にも紹介したかったところはあるのです。また安房川のカヤックは、これは編集側のだんどりなのか、YNACの市川ではなく、他社のガイドが収録されているのが少々解せません。

しかし、このシリーズはおそらく年ごとに改訂されてゆくと思うので、またバージョンアップの機会はあるでしょう。

ぜひ書店で、手にとってご覧ください!

| | コメント (0)

2011.07.04

『佐渡のスギ・自然・エコツーリズム』報告会をします

| | コメント (1)

屋久島自然クラブ 沢登り部 鈴川 2011.7.2

Rimg0015

自然クラブ沢部、7月は鈴川中流部。写真2段滝上段を上るヒロちゃん。

今回は沢での動作の特訓のため、中流部を少し溯行し、沢屋の道場「虎の穴サーキット」に行きました。ここは花崗岩の淵で、水際を一周する間に5つの課題があり、これをこなすことで飛躍的にムーブが上達する優れものです。

Rimg0022

虎の穴へ至る途中にも、さまざまな課題があります。これは難度の高い『江戸川ボルダー』。YNACのヒルマがいいところまで行ったが落ちて、全滅。

 

Rimg0034

『沼田トラバース』 成功者多し。余裕の愛ちゃん。

 

Rimg0052

虎の穴 『課題1番』。ぺたっとした花崗岩のへつりをフリクションで。ここは彩ちゃんが苦闘のトライの末に成功し、みんな大喝采。

 

Rimg0058

虎の穴 『2番』。これは切り落としたような垂壁のトラバースで、『あやちゃんトラバース』並ぶ最難関課題。エースマキオくん他がトライを繰り返すも、全滅。

 

Rimg0064

滝の横を斜上する『3番』。ロケーションが豪快。フィンガーパワーとフットワーク、バランスの課題。ヒルマと愛ちゃん。

 

Rimg0049

スラブの水際をはい上がるだけのシンプルな『4番』。これは奥が深い課題で、スーさんが執念でこれを落とし、勝利の雄たけびを上げる。

 

Rimg0051

平行四辺形のくぼみを右上に斜上する『5番』。立体的な登りで、ムーブが分かるまでは苦闘を強いられる。トライはアラキさん。手前左が『4番』でもがくヒロちゃん。

いやー楽しかった。私も『1番』と『4番』で五十肩が治りました。

この日の様子は、ものつくりのKさんがブログに書いてくださっています。

 

Rimg0070

なおも足りずに帰り道のボルダーで渓流タビでセッション。トライしているのはDrコト―。

さて、次回はどこへ行きましょうか?

 

 

| | コメント (8)

2011.07.02

新高塚小屋トイレ完成

環境省屋久島自然保護官の松永さんから、屋久島ガイド各位あてに、新高塚小屋トイレ完成の連絡メールが届きました。以下に要点を紹介します。

「…2010年度に環境省が着工した新高塚小屋の土壌処理方式のトイレが、この度完成いたしました。」

「すでに、供用開始されて いる宮之浦岳ルートの携帯トイレブースと併せ、本日7月1日より供用を開始いたしました…」

「本トイレは、雨水を利用した簡易水洗式トイレです。」

「トイレ裏の雨どいや雨水パイプの受け口に、大量の落ち葉等が詰まり、集水に支障が生じること も考えられます。・・・そのような事態が確認されたときは、…除去を行っていただけると幸いです。」

「本トイレの処理能力は合計50人程度/日(1人3回利用/日)と想定しています。ゴールデンウィークや夏季等の利用集中期には、処理能力を上回る利用が予想され、汚水があふれ出たり、悪臭や故障が発生する可能性があります。」

「新高塚小屋において、上記処理能力を上回る宿泊利用が見られる際は、携帯トイレのご利用にご協力ください。」

「本トイレにトイレットペーパー以外のものを流すと、故障や処理機能低下の原因となります」

「足踏みポンプによる簡易水洗式ですが、大量に水を流すと土壌処理機能が低下
します。流すのは1回に限るようにご指導ください。」

「12月中旬から3月中旬までの冬季は、積雪による雨どいの破損防止と、ポンプ
及び配管の凍結破損防止のため、閉鎖いたします。ご注意ください。」


「新高塚トイレの詳細については、下記HPに近日中にUP予定です。ご参照く
ださい。http://www.env.go.jp/park/kirishima/ 」


「環境省九州地方環境事務所 屋久島自然保護官事務所 自然保護官  松永 曉道」  

とのことです。やっと完成です!環境省の皆さんお疲れさまでした。ありがとうございました。大切に使います。

| | コメント (0)

2011.06.20

フェリー屋久島2のヤマニシの被災~海猫の黒さんより

海猫の黒さんよりひさしぶりにお便りがありました。フェリー屋久島2についてハッとさせられた部分を紹介します。

「東日本大震災ですが、前にもお話しましたが、折田汽船の「フェリー屋久島2」、コ
スモラインの「プリンセスわかさ」の2隻の屋久島種子島航路の船は、北関東以北で
旅客フェリーの建造実績能力のあるただ1つの大型造船所であった石巻のヤマニシ
(旧名称山西造船鉄工)の作品です。」

「とくにフェリー屋久島2はいまだにヤマニシ史上最高の豪華船です(外装もデザイン
も優れているが、特に内装は内装部門で宮内庁御用達をうけていて、戦前から日本を
代表する豪華客船ではお約束の高島屋百貨店インテリア部門が手掛けた、離島航路と
は思えない逸品)。まあ、こんなもん作るから折田は結局(以下略)」

「この造船所、テレビとかでも出ましたし、ネットで検索してもわかりますが、津波で
工場が全損しました(工場・造船ドックが壊滅)。ただ、幸い従業員は奇跡的に全員
無事でしたので、再開予定で準備中と報じられています。建造船を得た多くの船社か
ら支援も来ているようです。屋久島の人にはあまり身近に感じない大震災かもしれま
せんが、こういうところは多少関係しております。」

「ということで、また夏もなんとか島に行こうと画策中です。行けそうになったら、ま
たご連絡させてください。ではでは、また。失礼いたします。海猫の黒」

| | コメント (4)

佐渡へ行ってきます 2011.6.20-28

Rimg0005

『佐渡―海底から原始の森へ』天野尚

佐渡の北部に、すごいスギの自然林がある。佐渡金山の操業のための利用から、辛くも残った部分が、いまかけがえのない価値持ち始めている。

この森を中心として、佐渡にエコツーリズムを打ち立てる活動がすでに始まっている。

佐渡エコツアーガイド協会 (Facebook)がそれで、ガイド養成の中心になっている井上さんは、すでに2回屋久島に来て、屋久島のエコツアーの実際を視察されている。

今回は、屋久島のガイドが佐渡のツアープログラムを体験するとどうか、というとっても嬉しい申し入れで、喜び勇んでお邪魔するところです。

佐渡も、有名な富山の立山杉も、屋久杉も、冬場の風と雪の影響を強く受けるという意味で、共通するものがありそうです。楽しみです。

そういえば佐渡にヤマグルマはないかな?会津の山にはあるらしいのですが。

佐渡の後は長野で行われる「海外溯行同人」総会に出席の予定。28日まで留守します。この間はツイッターでときどきつぶやきます(右の窓にでます。)

なお、左欄の「ツイログ」はこれまでのつぶやきのログです。(ときどき「RT」とあるのは、他の方のつぶやきを紹介する「リツイート」。)

| | コメント (5)

2011.06.18

『屋久島ヒトメクリ』5号発行

Rimg0058

ヒトメクリ5号でました。今号は読み物として全体が面白い。

①YNACの広告は、もちろん故井上ひさしさんの銘からです。
②小原ちらっと出ています。

それからヒトメクリが編集した「栗生方言集あらんばらあ」。

屋久島は渓谷が険しく島内の交流が少なかったため、村落ごとに方言が異なることが特徴です。「あらんばらあ」は栗生のことばの集大成ですが、これの全島版ができれば画期的だろうなあ。

内容を見ると、とても古風なことばが多いのが印象的です。おもしろいです。

うえるだんARBOR!

| | コメント (0)

2011.05.28

「やぶこぎグレード」メモ

クライミングや沢登りでは、そのルートのむずかしさや、要求される技術の高さを示す、「グレーディング」が行われている。自分やメンバーの登攀力と比べながら、ルートを選ぶための目安として使われる。

沢登りでも、難しいルートになると、命とグレードをてんびんにかけて、慎重に計画を考える必要がでてくるので、おろそかにできない。

これに対して、「やぶこぎグレード」というものがある。なんとなく世をすねた香りもあるが(笑)、実際に経験してみるとなかなか納得のゆく、かつ味わい深い世界の感じられるもので、私はこれけっこう好きである。

» 続きを読む

| | コメント (7)

2011.05.26

『コケはともだち』 藤井久子 リトルモア

Rimg0340

『コケはともだち』 藤井久子 リトルモア \1500+税

コケ友バードさんこと藤井久子さんのコケ紹介エッセイ。

兵庫県立人と自然の博物館の秋山さんを知恵袋に、コケと友達になる道をかろやかに書き綴っています。

おもしろいですよ。これ。

普段の暮らしの中や、いろいろな旅先でめざとくコケを見つけ出し、きちんと調べて心にしまってゆく(ブログにも書く)、その中から生まれてきた本です。

後半にはコケ図鑑が収録されているのだが、それぞれのコケがキャラになっている(笑)。ぜひどこかで手にとってご覧ください。置いてある書店は少ないが、amazonでも注文できるようです。

くわしくは「かわいいコケ ブログ」へ。

なお、コケ図鑑の写真に、YNACカシムラくんが屋久島で撮影した写真が3点ほど収録されています。←こちらもチェックを!

| | コメント (3)

«屋久島自然クラブ2011 【沢登り部】発足!