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2006.01.17

正月の門祝い

屋久島では1月7日の七草の晩に「門祝い」という行事があります。子どもたちが各家庭を訪問してその家をほめたたえ、祝う唄をうたうのです。で、ご祝儀をもらうところは、少しハロウィンに似ている。

私の住んでいる宮之浦の旭新町という町内会では、16時ごろ近くのゲートボール場に子どもたちと世話役の大人が集まります。旭新町は屋久島の新興住宅街といったところで、島では例外的に子どもが多い地域で、50人ほど集まってるのを5班に分け、まず歌の練習。

祝うて申す♪

恒例の門松 いつもより今年は
木戸の松が栄えた 栄えたもどうよ
東の方の枝には 飛魚が下がって
西の方の枝には うぐいすがとまって
うぐいすが前に 生えたる稲は
一株刈れば一千石 二株刈れば二千石
そなたの宿を 見わたしてみれば
米の俵一千石 もみの俵二千石

祝うて申す♪

早めの『かごめかごめ』のような調子で歌います。

それから手始めに、近くの特別養護老人ホーム『縄文の里』へゆき、お年寄り全員に歌います。

その後5つの班で手分けして町内を回ります。私がついた第5班の担当は住宅密集地で、なんと41軒もあります。

わが第5班は、中学生は照れがあってなかなか声が出ませんが、しっかり者のいる小学生男子が主力です。他の班の加勢ももらい、2時間がかりで終了。

島内各地で行われる行事で、宮之浦平内安房などでその様子をルポしています。

それそれの地域で唄が違うのがまた面白いところです。この辺は調べてみたい。

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コメント

門松詣で宮之浦下浜部落地区の歌詞
(口語調節)です。----昭和41~43年頃に唄い回った記憶が有ります。

恒例の門松(こうれいのかどまつ) いつもより今年は
木戸の松が栄えた 栄えたもどうよ
東の方の枝には 飛魚(とっびょ)
が下がって
西の方の枝には うぐいすがとまって
うぐいすが前(めえ)に 生え(おい)たる稲は
一株(ひともと)刈れば一千石 二株(ふたもと)刈れば二千石
そなたの宿を 見わたして(みあげて)みれば
米の俵(こめんたわらは)一千石 もみの俵(もみんたわらは)二千石

祝うて申す♪

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