屋久島 早春の蛇之口滝
蛇之口滝に行きました。
暮れに見たツワブキはもうとっくに種を飛ばしてしまいました。途中で見かけた花をいくつか紹介。
途中の土石流跡。ここが崩れたのは確か・・・6~7年前だったと思います。いち早くアオモジの群落が育ってきました。典型的な植生遷移です。これは今年の初アオモジ(?)
サツマイナモリ。日差しがちらりと差し込む窪地にさりげなく咲いてますが、沢の岸や水のしたたる山道脇だと、茎が地を這いわさわさ伸びて、大きな群落を作ります。開花は白谷に比べると3ヶ月は早い。
近縁の「イナモリソウ」は、三重県の稲盛山で名がついたというのだが、その稲盛山が三重のどこにあるのかわからない。どこなんでしょう。
ナンゴクウラシマソウ♀。テンナンショウの一族ではあるのですが、付属体の長~い「釣りざお」は謎。何でこう長くなったのか考察中。
オオゴカヨウオウレンの開花。オウレンの花子房とめしべが特殊で、分類学的に被子植物と裸子植物をつなぐ可能性のある、「高貴な血筋」の一族。(Respect for西田治文教授)
ちなみに現在生薬として知られているのはもっぱら別種の「オウレン(キクバオウレン)」で、石川・福井・兵庫が大産地です。昔は屋久島でも採集していたという記事を何かの古文献で呼んだ記憶があるのだが・・・。
オウレンの薬効として、一番すごいのは「不老長生」ですね(感嘆)。
他にも(?)瀉火・燥湿・解毒ということで、健胃、整腸や、消炎(皮膚・粘膜の炎症、充血)にいいそうです。
蛇之口滝壺。ここから滝のスケールを描くのは難しい。航空写真では見えている部分の上に、スラブが250mほど伸びているのがわかる。高さも全部で100mくらいあると思います。屋久島最大の滝の一つです。 モデル(ものさし)はMさん。
いい陽気でした。
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