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2006.02.09

鯛之川事故判決の報道2

昨日の判決について、南日本新聞と朝日新聞鹿児島支社の記事を読んだ。

朝日の記事は、事故をきっかけに屋久島ではガイドを登録制にすることにした、という筋書きだ。事実と全然違ってる。

事故の方は、この不況のご時世で、山好きがどんどん登山ガイドに転業し始めている、という問題、登録制の方は、国を挙げてエコツーリズムを推進しようという政策の話しであって、この事故に関して二つには関連がない。

鯛之川の事故に関して、島内はほとんど無反応。せいぜいよそのガイドが勝手に変なところに入って事故を起こしてけしからん、という程度のものだ。

観光協会ソース部分の記事を一部引用する。⇒(2006年2月9日朝日新聞鹿児島版)

「屋久島観光協会によると、島内には日本最多といわれる200人近いガイドが活動しているが、県外出身者は8割を越える。県外在住者のガイドだと、金額や知識不足などから質などで客とトラブルになるケースもある。観光協会には、年間10件ほどの苦情がよせられるという。」

とあるが、この内容は間違いだらけだ。この件はあす観光協会に確認してから指摘するつもり。

またエコツーリズム推進協議会が「・・・屋久島ガイドの登録証がないとガイド業ができないようにしたい」といったことになっているが、そのような決定は少なくとも作業部会ではされていない。登録に強制力はない。

それに登録制は、とにかく最大公約数で合意をつくり、そこをスタート地点にしようというもの、認定制はまだ決定していないが、今のところスタンダードな知識のテキスト本を作成し、その内容に基づいて試験をしようというものだ。

専門分野に関して、より中身の深い単位制度も取り入れる、という計画もある。しかし、沢登りのエキスパートを養成できるようなものではない。

とにかく全般的に的外れで、一帯どうしたらこんないい加減な記事がかけるのだろう?と思ってしまう。

朝日に比べると南日本新聞はちゃんとした記事になっている。それでも認定制がこの手の事故を防ぐ抑止力になるという文脈は正確だとはいえないな~。認定制の中に沢登りガイド技術を盛り込むという発想は今のところないのだ。

それに登録・認定制度は島内のガイドを対象にしたもので、島外のガイドは無関係だ。

さらにエコツアーを除くと、登山ガイドに関しては、本州や九州のガイドより地元屋久島ガイドのほうが優れているということは、まったくない。残念ながら。

自分が関わる件に関して記事がかかれた経験があると、そのメディアの力量がどれほどのものかよくわかる。

朝日新聞、大丈夫か?

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