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2006.02.08

大山勇作さん

7日夕方、松本社長と打ち合わせの後、大山勇作さんの事務所へ行く。

いまどき「屋久島の自然は大切だ」ということに異議を唱える人はまずいないだろう。でも20年前の屋久島では、状況は違っていた。

勇作さんはそのことを、島内で40年前から認識していた人である。

'70年代は屋久杉伐採の全盛期で、'75年に小杉谷の壮大な屋久杉二次林を切り尽した勢いに乗って、林野庁も地元屋久島も、残りの森に矛先を向けようとしていた時代だ。照葉樹林でもパルプ伐採が進み、当時の観光写真集を見ると、前岳部分はいたるところで禿山化が進んでいたことがわかる。

勇作さんを代表とする「屋久島の自然を記録する会」は、1978年に映画「屋久島からの報告」を製作し、国有林の破壊的な伐採を初めて映像として告発した。この映画は様々な場所で上映され、屋久島で行われている自然破壊の現状を全国に知らしめたものだ。

また '70年代は屋久島に関するまとまった出版物が非常に少なかった時代で、その状況を払拭するように、1983年に『自然探訪 屋久島』屋久島の自然に関する解説書を出版、1985年に屋久久島初の植物図鑑『屋久島・花の旅』の解説執筆をされている。これがその後ぞくぞくと出版される屋久島関連本の嚆矢になった。

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『自然探訪 屋久島』 大山勇作 書泉フローラ刊 1983初版(絶版)

 

つまり開発一辺倒の空気の中で、最も初期から屋久島の自然を守るために努力されてきた1人であり、同時に植物の専門家として屋久島側からその自然を記録し、紹介する仕事を切り開いてきた、ほとんど唯一の人なのだ。

YNACの松本も小原も、勇作さんの著作から屋久島の自然について学んできた。
したがって我々の先生でもある。

さて、昨日はその『自然探訪 屋久島』改訂の話だった。
古典とも幻ともいうべきこの本を、現代版の屋久島学のテキストとしてグレードアップする。具体的な話はまだまだこれからだが、やりがいのある仕事になりそうだ。

・・・で、つい話が盛り上がってしまい、打ち合わせそっちのけで遅くまでお邪魔してしまった。詳細はこれまた後日。

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『屋久島・花の旅』イズミエイコ 月刊さつき研究社 1985(絶版) 文:大山勇作  写真協力:大牟田一美

 

さて、勇作さんにちなんで(?)、屋久島植物クイズです。

○桑田佳祐が好きな花はなんでしょう?

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コメント

まさか、
サザンカ
とかいうのでしょうか。。。

失礼しました。では第2問。

○照葉樹林にたくさんある、ふつうは甘い食べ物といえば?

うーーーーーん。うーーーーーーーん。考え中。
(コメント表示順、逆にしたんですね)

かんがえていたけど、わかりません。降参。

菓子(かし)でした。

ををををををを。意外と単純な答えでした。もっと難しい植物が登場するのかと思ってしまった。くやしい。
(コメント表示順が戻りましたね)

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