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2006.03.01

屋久島高校の卒業式

本日は屋久島高校の卒業式。

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モスグリーンの制服は屋久島の森のイメージか。スギの新緑ににた色調。

日高町長の祝辞も楽しかったし、2年生のTさん(現生徒会長)の送辞もすばらしかった。しかしクライマックスは前生徒会長M君の答辞でした。

先生方への感謝、保護者への感謝、下級生への言葉とクールに決めてゆくM君、しかしともに卒業する同級生たちに語りだしたところでついに感極まり、しばし絶句してしまったのです。

あとでお母さんから聞いたところによると、担任のW先生が彼のフリースタイル志向の答辞をかなり矯正して、クールな原稿にまとめたらしい。同級生への部分はカットされたそうです。それに納得できなかったM君は、当日の朝そのくだりを新たに書き上げ、答辞のなかにこっそり仕込んでいたのです。

カットされた理由は「Mは涙もろいから、ぜったい途中で読めなくなる」。

先生の読みどおり、胸にあふれる思いを必死に飲み込もうとするM君。その彼の想いが皆に伝わり、会場の体育館は強い共感と感動に包まれます。何とか立て直して結びまでたどりついた彼に対して、大きな拍手がおこりました。列席者としては本当にスタンディングオベーションを送ってやりたいくらいの気持ちでした。

式の後、クラスに分かれて最後のHR。連絡事項や挨拶がおわり、最後に生徒が1人づつ親へ短いスピーチをして花を贈るということになったのですが、これがまた意外な本音あり細やかなこころ使いあり、涙で言葉にならない子もあれば、爆笑の親子漫才もありと、あたたかな心情につつまれた好企画になりました。

島の卒業式というのは、ほとんどの家族にとって島外への就職あるいは進学、つまりは長の別れを意味します。地域の庇護を離れ、これからは否応なしに自分ひとりだという覚悟をすることになる島の子の感性は、本土地域のものとは少し違うかもしれず、本当に「旅立ち」に近いものです。

春の嵐が吹き荒れるあいにくの天気でしたが、いい卒業式でした。

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