熊本2
町の中心はなんといっても熊本城。市電を降りて櫨方門をくぐると、いきなり飯田丸五階櫓の威圧的な石垣がそそり立つ。まさに難攻不落の要塞という迫力です。来年の築城400年祭にあたって、城郭建築の全復元を目指しているということで、石垣も新しい石で修復されていました。石の種類は近郊にある金峰山の安山岩。
竹の丸長塀のかたわらにある大クスノキ。
場内にはこのように胸のすくような巨大なクスノキが何本も、高々と立っています。築城前からある木で樹齢800年との解説でしたが、ここは長塀の上のフラットな造成地です。本当にその樹齢なら、築城前にすでになにか建築があったということになります。
天守閣から西を見ると、修験の霊峰、金峰山です。石垣の安山岩はこの山から採掘されています。市内には電柱がないので見上げる空がきれいです。
意外だったのは、城を訪れる観光客の大半が韓国人だったこと。大家族のグループごとに大いに盛り上がっており、私もカメラのシャッターを頼まれました。加藤清正公は韓国では蛇蝎のように嫌われていると聞いてましたが、そうでもないのかな?
熊本大学五高記念館前庭の大ソテツ。種子島の大ソテツも凄いが、これも凄い。建造した時に一緒に庭の植栽もしたのなら、樹齢100年ほど、ということになるのでしょうか。
熊本は旧陸軍の町でした。もともと軍用に造られたこの記念館と前庭ですが、見るからにすばらしい設計です。熊本城といいこの記念館といい、軍事的なモニュメントが本来の用途から開放されて、地域の精神的中心となっているわけですが、なかなかいいものでした。
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