『黒と茶の幻想』
YNACのサイトでも市川が取り上げているので、すでにご存知の方も多いと思います。屋久島(Y島)を舞台にした、恩田陸の名作です。文庫版がでました。
屋久島が舞台というより、屋久島に旅行に来て、一日ずつあちこちの森を歩いてフェリーで帰る、という旅行を枠組みとしたストーリー・・・、いや、ストーリーというストーリーではないんだな~。まあ、ネタバレは嫌うところであり、『夜のピクニック』に通じるジャンル? と紹介するにとどめます。
YNACのフォレストウォークのお客さんには、きっとよくわかる場面があることでしょう。
終盤の、トロッコ道を歩いているときの一節。
「明るい五月の午後。
一人の少女が藤棚の下で降るように散る藤の花を見上げている。」
ここを読むと、なぜか胸にぐっとこみ上げるものがあり、泣けてきそうになります。なんでしょうねこれは。
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