シカの役割
2006年5月30日 19:00~21:00 屋久町総合センターホール
このタイトルを見ると、どうも主催者は「シカは植物を食い荒らすので悪者だ」という定説を島内で打ち立てたいと思っているように見える。これは本当に科学的な態度なのだろうか?
シカが異常に増加すると植物が食べられすぎて森が荒れる。このことは正しいと思う。
しかし前にも書いたように、屋久島では、シカが増えすぎないよう、植物が牽制・コントロールするシステムがあるように思う。ここでシカが爆発的に増加するということは、考えにくいのだが。
それどころかシカが植物と拮抗することで、現在の屋久島の森を作り上げたともいえる。現在の屋久島の森が大切であるとするなら、シカの果たしてきた役割を無視するわけにはいかない。
また、もし問題ありとするなら、国有林の大規模伐採の影響を避けては通れない。シカを悪者にしてしまえば済むという問題ではない。これに比べれば林道など小さな問題に過ぎない。
もちろん畑の食害は大変な問題で、有害獣駆除は必要だが、それとこれとは分けて考えないと。 感情的になりやすい問題も含まれているし、ごっちゃにしてはまずいでしょう。
まあとにかく、出席してみます。
今日も大雨。県道は通行止めだし、淀川林道も崩れてシャクナゲ登山も中止です。
安房西では降り始めから466mmいきました。
⇒気象庁
南東部に赤い雷雲。これは千尋滝が大増水してそうだ。
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