縄文杉の事故
大株歩道で死亡事故。
あの区間の階段はご存知の人も多いと思うが、下山のときなどとても怖いところだ。これまでに何件も転落事故が発生しており、多数のガイドがその危険性を指摘していた。
事故の詳細についてはこれから検証されるだろうし、いろいろ責任問題も発生すると思うのでここではふれないが、特に高い何基かの階段に手すりがあればこの種の事故はほとんど防げる、というだけのことのような気もする。
むしろ問題は、手すりがないと死んでしまうような人が、毎日大勢縄文杉に登っている、ということだ。善し悪しではなく、それが現実であり、屋久島はそれを受け入れている。
つまり本来ならもっとたくさんの人が死んだり大怪我をしたりしていても不思議ではないのだが、日常的に多数行動しているガイド仲間の連絡ネットワークや、献身的な救助協力体制が相当数の事故を未然に防ぎ、また被害を最小限に抑えている。
問題点は様々なところに顕在化し、また潜んでいる。現場のエキスパートの感性をいち早く取り込み、検証しつつそれらを生かしていくシステムを構築する必要を感じている。
友人の民宿が全焼。焼け跡が痛々しい。
シーズン中で眠くて頭が働かない。今日はこれでおやすみなさい。
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