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2006.06.22

オカヤドカリ

Photo_6

国指定天然記念物のオカヤドカリです。

屋久島にも海岸によくいるので、つい捕まえそうになるが、これは採っちゃいけないんです。天然記念物ですからね。

夜デッキになにか落ちているので拾ったら、サツマボラの貝殻だった。家族の誰かが拾ってきたのかなと思って、ひろいあげて茶の間に入ると、なんと大きなヤドカリが入っている。

流しに置いて出てくるのを観察したところ、どうもこれはオカヤドカリだと気がついたというわけだ。

この家がいくら海岸に近いといっても、浜からはずいぶん高い位置にあるし離れている。ここまで歩いてきたとは、ちょっと考えにくいのだが・・・。

でもまあ、いたのだから仕方がない。デッキに戻しておいたら、そのうち姿を消した。

 

その天然記念物オカヤドカリが白昼堂々とネットや量販店(!)で販売されているのである。

また輸入物か、と思っていたのだが、これが正真正銘沖縄産なのだそうだ。調べてみたら、驚いたことに文化庁が指定業者に対して採取許可を与えているというのである。

もともとオカヤドカリの天然記念物指定は、小笠原産のものについてのみ、の予定だったのだが、手違いで全国のオカヤドカリが指定されてしまったのだという説がある。

もう一つの説明は、1971年に小笠原と鹿児島南~奄美群島にしか生息しないオカヤドカリが天然記念物に指定されたのだが、翌1972年に変換された沖縄には、それがうじゃうじゃいたのであった、というもの。

あ~、そういうことか。

要するに沖縄ではそれほど深刻な危機に瀕している生物とは考えられておらず、ザル法的に大量に採集され、販売されているのが現状ということだ。

で、その用途なのだが、

①「ペット」   まあこれは昔からそうだろう。

②「釣りの餌」   え? (耳を疑う)

いくらたくさんいるからといって、いやしくも国の天然記念物とされているものを釣りの餌として販売していいのか? 

また量販店での売り方も、結構ひどいもので、ヤドカリ専門店(!)やヤドカリ飼育愛好家(!)、動物愛護運動関係からも批判されているらしい。

採集を許可された指定業者が取ったヤドカリをどうしようと何も問われないのだそうだが・・・。またそのオカヤドカリが指定採集業者が採取したものかどうか、確認するわけでもないという。

沖縄では「いくらでもいるから」「昔からこれは釣りの餌」ということで、本当に天然記念物にふさわしくないのであれば、まず沖縄県産のものを天然記念物の指定をはずしてから、というのが筋じゃないのかな~。

ところで今、台湾でオカヤドカリ類の飼育が流行始まっているそうだ。で、それを沖縄から輸出しているらしい。う~む・・・

いいのか?

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