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2006.06.01

シンポジウム『屋久島の森がおかしい』

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座って反芻するオス。白谷で。

 

5月30日 シンポジウム『屋久島の森がおかしい』

屋久島の林床植物はやや減っているらしく、シカはなんとなく増えているらしい、というデータがたたみかけるように報告された。

しかしどうもこちらの頭が悪いのか、ピンと来ない。

コケに関する秋山さん(兵庫県立人と自然の博物館)の報告では、減っているというより、むしろどんどん面白い新事実がわかってきている、という観があった。

丹沢などの現状がひどいことや、知床の状態を元に作られた理論的モデルを屋久島に当てはめてみると、大変なことになるのだ!という主旨はなんとかわかったような気がするが、本当に屋久島でもシカが爆発的に増えるような事態になるかどうかという判断材料がないように思う。

 

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立ち上がってモクタチバナの葉を食べるオス。西部で。

 

まあそれで、わからないなりに、意見交換の部で前記のような意見を述べたところ、プロの研究者3人がかりの反論を食らってしまった。だからシロウトは困るのだ危機的な事態だというのに!という感じもあったなあ。はい、どうもシロウトですのですいません。・・・しかしな~、どうもほんとかな~?という感じがぬぐえないんだな~。

ただまあ、いろいろしゃべったり考えたりしているなかで、自分の関心が過去にある、つまり、どういう因果で屋久島の自然が現在こうなっているのか、という解明にあるということがよくわかった。エコツアーガイドの関心は、過去にあるということか。しかしこのシンポジウムは、これからどうするべきかという問題提起だから、そんな筋違いののんきな話にかまっていられない、ということかもしれない。

反論のなかに、矢原さん(九大)からの「こういうことは科学ではどうしようもない。個人的に関心があるものへの肩入れもあるし、どうしたいという意見をまとめて合意を形成することが大事だ」という主旨の発言があったので、ものすごく驚いた。

 

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ヤクスギランド30分コースののシカ排斥実験柵。観光客へのアピールと浸透が目的と思われる。シカは食害しているのではなく、餌を食べているだけではないのか。

  

 

そうだったのか。科学的にどうあるべきだ、というより、私はこうしたい、ということが重要なのか。(という主旨でよかったと思うのだが、もし間違っていたら、誰か教えてください)なるほど。「お前はどうしたいのか」と聞かれるのなら、いろいろアイディアは出てきそうだ。少し考えてみよう。

たとえば、「白谷のシカは、コケの上に生えてコケの生育を邪魔するシダや草本、樹木の実生を食べてしまう。白谷の美しいコケの森は、シカによって維持・管理されているのだ。」なんてどうだろう。

 

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コケの手入れ(?)。白谷で。

 それからYNAC市川も指摘していたが、「シカが植物に悪影響を及ぼしているというのなら、それは「シカのせい」なのか?」という問題も考えておきたい。立澤さん(北大)は国有林伐採の結果、伐採跡地に食草が増えたためシカが増え、そのシカが周辺に広がったため植物が危機に瀕しているという。それならシカが増えたのは誰のせいなのか? ということだ。

  

(この項、ちょっと中途半端ですみません。我ながらどうもよくわかっていない。)

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コメント

林道が伸びなかった所は、30年前とほとんど出現植物は変わらなかったということでしたね。
だったら林道をなんとか細工してシカが通れなくすればいいのでは・・。
としか思えませんでした。

最初からシカのせいにしようと決めて、推論してるので危険なような気がした。

小原さん、シカはコケの上のなにたべてるのかな?

新芽とかですか。新芽だったら上手に食べるもんだ~。
コケには傷はいってないもんね。

ヤクシマタニイヌワラビの芽、とかでしょうか。

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