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2006.09.11

「入山協力金」 これまでのあらすじ

「入山協力金」に関するWGのワーキングショップ会議は、まず平成16年1,2,3,10月に開催され(未公開)、その結果は「『入山料』導入へ300万円計上。来年度実現目指す/環境文化財団予算案」と、平成17年2月23日付南日本新聞などで報道されました。
 
これに対して市川聡が『南日本新聞』平成17年3月20日付の「時論」欄でその問題点を指摘。⇒ダウンロード
 
財団の田村事務局長(当時)らが「説明したい」とのことでYNAC事務局を訪れた際、この件に関していろいろ質問しましたが、財団側は「とにかくトイレの整備が急務なので協力金を集めたい」という発言を繰り返し、こちらの質問や指摘について満足の行く説明はありませんでした。
 
この問題が次第にあきらかになり始め、山岳関係の情報誌が関心を示してくれたので、
小原が『山と渓谷』平成17年7月号「オピニオン」欄に投稿。⇒ダウンロード
 
この後WGワークショップはしばらく途絶えていましたが、平成17年11月と平成18年1月に再び開催。この際観光協会ガイド部会長である松本毅が、招かれて出席しました。
 
松本は主に「鹿児島県が提唱した『環境キップ』を導入し、屋久島全体で効率のよい管理体制を作るべきだ。行政機関等があっちでもこっちでもバラバラに金を取るようなやり方はすべきでない」という論陣をはり、この2回のワークショップでは協力金をとるという合意はありませんでした。
 
席上、某町のスタッフが「これでは話が何も進まない!」と憤懣をあきらかにする一幕もあったそうです。
 
その後半年以上ワークショップはとだえましたが、いろいろ非公開で話は進められていたようで、8月末の松本委員もくたくたになっているところで「とにかく金を取ります」という内容の「ワークショップ」が開かれたわけです。
 
内容は以前市川や小原が指摘したときから、名称が「入山協力金」から「施設管理等協力金(仮称)」へ、金額が「1000円程度」から「500円」へと変更されただけで、大きな問題点を含む基本的な構造はなにも変わっていません。(まあ、論評文を書き換える必要がないので、私はラクですが。)
  
裏で話をすすめておいて、すきをみて強引に話を決めてしまえ、という古くからありがちな手法です。この情報公開の世の中に、こんなことをしてていいのでしょうか。
  
なお内容に誤りなどがありましたらご指摘ください。その旨公開し、調査の上で報告します。

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◎屋久島『協力金』問題」カテゴリの記事

コメント

反論的論陣を張った松本氏に対して『現時点で連絡の付かなかった』と蚊帳の外的扱いをして置きながら共通認識というのはあまりに空々しいのでは・・・。

環境キップ制度も良いとは思うのですが例えば1000円ぐらい払って入山証みたいなのを買って、それを持っていれば白谷やランド、縄文杉などに行けるみたいなディズニーランドのパスみたいな物は作れないんでしょうか?1日券とか3日券とか。縦割りで好き勝手に我がが我ががと言う今の屋久島では難しいのかもしれませんが。

利用者たる観光客である我々、来島者が屋久島に何を望み、何を期待して来るのか?あちこちでバラバラとお金を巻き上げられるだけの観光島にだけはなって欲しくないと思います。

確かにトイレの整備は急務かもしれません。が、だんだんと話がそれをお題目にいかに収入を得るか?に摩り替わっているような気がします。世界にただ1つしかない貴重な自然遺産の島に携わっていると言う誇りを持って、本当に100年後の人たちに胸を晴れるような施策を望みます。

門外漢が勝手なことを言って申し訳ありませんが、屋久島を遠く離れた土地から愛する物の愛ゆえの発言と思ってください。

先に書き込み、不適切な文章や表現、あるいは的外れな間違った認識があるようなら遠慮なく削除してください。

ありませんよ。まったくOKです。

「環境キップ」がよくわからないので,いろいろ調べてみました。長々とコメントするのもあれなので,トラックバックしました。

>giger様

トラックバックありがとうございます。詳しい分析がたいへんん参考になります。今日は休みだし大雨ですので(笑)じっくり読ませていただきますね。

エコツーリズム関連の研究は最近はやりで、いろんなところで出ていますが、玉石混交です。この中央大のものは…?

財団の担当者も転勤で失礼ながらころころ変わるので、なかなか言葉に重みがうまれないようです。

ではまたのちほど。

上記の中央大関根氏の論文より
「今現在約160 人いるガイド業者からの反対の声が大きく、施行に踏み出せないでいるという。(2005 年10 月31 日と11 月4 日に鹿児島県環境生活部環境保護課の竹山栄作氏に対して行ったヒアリング調査より。)」


⇒これは相当ないいがかりだな~。鹿児島県竹山氏。この件も少し詰めてみよう。

(…施行に反対するガイドって、もしかして私らのこと?少なくとも私は「金を取ると客が減る」とは言ってない。「いやしいことすんな」と言ってるだけ♪)

そういえば「『入山料』導入へ300万円計上」
この予算はなにに使われたんだろう。

300万あれば一年分の平常時登山道管理ができるんだけど(泣)。

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» 環境キップをググってみると。 [giger’s Weblog]
屋久島自然史研究会のブログで,屋久島の入山料導入についての動向が掲載されている。 その中で「環境キップ」について書かれてあるのだが,「環境キップ」がどんな仕組みなのか漠然としていたので少し調べてみた。 「環境キップ制度」でググってみるとまず,こんな論文を見... [続きを読む]

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