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2006.09.11

屋久島の山岳トイレ1

さて山のトイレについてはもう、いいたいことが山のようにありますが、まずは話を整理してみます。

トイレ問題については、このところ現実と建前と感情論と利権が複雑にミックスしており、傍からはなかなかわかりにくい状況です。

はっきりしているのは次のことです。

避難小屋のトイレは現在も建設当時のまま使われている。
処理方法は「汲み取り・埋設」だったが、利用者が増えるに従って埋設場所が不足するようになり、ここ数年間は事実上埋めきれず、撒き散らしになっていたところもある。
現在はそれを「汲み取り回数を増やしもっと深く埋める」ように、徹底している。

しかし埋設による汚染傾向も若干見られ、

「両窒素態(アンモニアと硝酸)による土壌・水質汚染に関する基準値からみれば問題のない値ではあるが、今後、定期的なモニタリングや汚染の拡大進行を防止する対策を確立することが望まれる。」(山口・徳田.2006.水利科学No.289,pp89-130.)

という状況のようです。もちろん埋設場所には限りがあり、現場では作業場所に困っている状態です。

縄文杉日帰りルートについては、大株歩道入口に循環型トイレが建設されました。1億3000万円という巨額の費用が妥当か?とか、悪臭がひどいがうまく動いているのか?とか、の疑問はさておき、状況は改善されているといえるでしょう。

問題の淀川、新高塚、高塚各避難小屋のトイレについては、分解型の山岳トイレの設置に関しては「現場に合わない」というような発言がちらちらありますが、実際にはほとんど検討されていません。このことはとりあえずおきます。で、屎尿はすべて搬出する方針が打ち出されました。

搬出方法として、以前藤山観光協会副会長やガイド関係者有志で検討された、もっとも簡単で費用がかからない方法は、「カートリッジタンク式ヘリ搬出法」です。これは、現在のトイレは汲み取りをしていますので、それを地面の穴ではなく、カートリッジタンクに入れて保管しておき、ヘリを使える時期に搬出する、というものです。

この方法であれば現在のトイレをそのまま使えるので、当座の予算もさほど必要ないし、関係者がおりおりに小屋に行ってくみ出しておけば、環境庁の登山道施設整備や林野庁の植生保護や土埋木切り出しの際、ついでに運び出せます。そして将来トイレを立て直す際に、そのまま本式のカートリッジ型に移行できます。

この方法はシンプルで合理的、しかも安い予算で改善できるはずです。

(続く)

050327

大株歩道の憩いの場、1億3000万円循環型トイレ(電線敷設を含む)

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