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2006.09.21

ヒメカマキリ

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※当初タイトル他ヒナカマキリとしていましたが、「ヒメカマキリ」の誤りでした。訂正します。


渓谷の岩の上でヒメカマキリを発見。体長4cmくらいの小型のカマキリです。

夏の終わりから秋の初めにかけて、渓流にはいろいろな昆虫がさまよい出てきます。カマキリ、ナナフシ、キリギリス類、カブトムシなど甲虫類。

でも渓谷の岩の上というのは、隠れ場所がないうえに、セキレイやカワガラスなどの鳥が多く、危険な場所のはず。そんなところになぜ虫たちがのこのこ飛び出してくるのか。

どうも寄生虫のいる虫が、渓流に向かう傾向があるらしい。この場合、昆虫が渓流に用事があるのではなく、寄生虫が流水に産卵したいらしい。

このことから、寄生虫が何らかの方法で寄主の昆虫をあやつっているのではないか、という解釈が増えてきているようです。

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これは、水におちて死んだヒメカマキリと、その腹部から抜け出した寄生生物ハリガネムシ。この場所は水たまりだったので、ハリガネムシも目的を達することができず、あえなく死んでしまいました。

寄生生物が寄主を操っているのだとすれば、いったいどうやって操縦しているのでしょう?

水際でおぼれているカナブンをひろうと、なにか狂ったような動きをみせることがあります。神経系が狂わされるのだろうか?

もしも仕事中に、突然「渓谷に・・・、屋久島の渓谷に行かなければ!」 という強い衝動に襲われ、いてもたってもいられなくなった人がいたとすれば、それは・・・

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屋久島のようす(自然史)」カテゴリの記事

コメント

>もしも仕事中に、突然「渓谷に・・・、屋久島の渓谷に行かなければ!」という強い衝動に襲われ、いてもたってもいられなくなった人・・・。
それは私です・・・。ということは・・・。

いますね。

私もいるらしいです。(笑)
最近は、妄想も入ってきました。行ってないのに、森を想像するとうっとりできます。すごいな。私。いや、寄生虫。。。(笑)

苔樹さんにいただいた八木重吉の詩

森はひとつの
静けさをもつ

いちどその静けさに
うたれたものは

よく森の近くを
さまよっている

しびれました。
いい詩です。
わかります。この感じ。
すごいなぁ。詩人って、こんな感覚を言葉にできるなんて。
とりあえず、書き留めて職場のパソコンに貼ってみました。
(^-^)ありがとうございます。

11年経ってからのコメントですが成虫でも翅がないヒナカマキリでなくヒメカマキリだと思います。

ありがとうございます。ヒメカマキリですね。

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