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2006.09.04

『屋久島、もっと知りたい~人と暮らし編』

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『屋久島、もっと知りたい~人と暮らし編』下野敏見著 2006年9月 南方新社

季刊『生命の島』の4年間の連載が一冊にまとめられたもので、著者の40年間にわたる精力的な屋久島民俗学フィールドワークの、ほぼ全貌を見渡すことができる。

この40年といえば、屋久島はもちろん、全国の民俗が急激に変化した時代である。わかりやすく書かれた一般書であるとともに、現在の屋久島民俗学のほぼ決定版といっていいのではないか。

屋久島エコツーリズムにかかわる者=屋久島を解き明かす者としては、一言一句にいたるまでおろそかにできない言葉や知識がつまっている。もちろん本書の中の見解への異論もあるし、調査不十分な点も見られる。しかしそれは我々に与えられた課題だろう。

下野先生は、いわば福の神のような方である。

講義をこれまでに何回か聞く機会があったか、その地域で見聞きし調べたことを丁寧に検討して、ほかの地域と広く比較し、見解を述べられる。そのさい、取るに足りないものや見解の異なるものを切り捨てるような気配がなく、すべてに価値を発見されているようだ。

そのお話はまるで頌歌(ほめうた)のようだ。聞いているとその地域が秘めている宝物がどんどん感じられてくるようになり、実に誇らしい思いに満たされてしまう。地域に誇りと自信を与えるためには、まったくこれ以上の方法はないのではないだろうか。

いま、生命の島で読んだ記憶をたどりながら、一読し終えたところ。この本はさらに読み込み、考え、確実にものにしたいと思っている。

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