カヤキリ
夜、帰宅すると玄関に↑こんなのが・・・。
でかいです。まるで育ちすぎたオクラ。背をつかむと意外とふにゃっとしている。首が予想外にぐるっとまわって、巨大なあごで指を噛もうとするので一瞬びびりましたが、なんとかプラスチックびんに閉じ込めました。
しかしこんなのは見たことがありません。大きいし。・・・遠い昔、隅から隅まで極めつくした小学館「昆虫の図鑑」の記憶をたどると、なんかクビキリギスというおどろな名前のキリギリス類がいたような気がする。
そこで息子と一緒に南九州の『昆虫の図鑑』(南方新社刊)を引っ張り出して調べてみました。この本は優れもの。屋久島で見かけた昆虫をこの本で調べて、見当のつかなかったことがありません。
やはりクビキリギスと、となりのカヤキリが似ている。クビキリギスはこんなに顔が黄色くなく、カヤキリの胸の両サイドの白線というのが一致するので、カヤキリの♀と決定。
↑ほぼ実物大。頭の先がとんがり、胸の両サイドに白線あり。「カヤ」とは蚊帳でしょうか、それとも茅のことでしょうか。
解説には「少ない」と記述されているが、わが家周辺の広大な休耕地草原にひっそりと生育しているのでしょうか、この巨大な虫は。
カマキリとかゴキブリとかカブトムシとかの、普通の虫がいない北海道で育った私には、小学館の図鑑でしか見たことのなかった虫を、内地で(屋久島って内地かな?)実際に目にすることができるということが、けっこう喜びです。
そにしても下野先生の本といい、南方新社の書籍は役に立ちますね。
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