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2006.09.11

屋久島の山岳トイレ2

カートリッジタンク式ヘリ搬出法は、もっとも現実的な方法だと思います。にもかかわらず、なぜ予算が倍以上かかる、人肩搬出しかない、という方針になるのか。

あえてその方法を採るにしても、距離が短く登山者の邪魔にもならない白谷17支線作業道をおろさず、わざわざ混み合う大株歩道をくだらなければならないのか。

それは、縄文杉登山者に地元が苦労して運び出すようすをアピールすることで、協力金を取りやすくするのだ、と、現にワークショップで発言されています。

このアピールには、

  1. 地元の人がこんなに苦労してくれているのだなあ、ありがとうございます、これはお礼ですという反応を期待するという意見
  2. 「縄文杉登山者の教育のためだ」という意見
  3. 「協力金はヘリなどに使ってしまわずに、地元に落ちるようにするべきだ」という意見。これには(その受け皿は観光協会にしたい)という要求もともなっている

財源がうまれれば利権が生じる、という話はもう書いたのでおくとして、見過ごせないのが2.です。

教育?

鹿児島県その他の行政が熱心に屋久島の世界遺産登録を実現させ、そのすばらしさを世界に発信し来島を呼びかけた、その結果屋久島や縄文杉にあこがれて訪れる人が増えた、という経緯があります。

これに対して、観光客が大勢で屎尿を残して自然を汚染しているが、これは実にけしからん、と決め付けて非難し、君たちがこんなに排泄するから大変なことになっているのだ、とこれ見よがしに(しかもあの混雑する大株歩道で)アピールして、観光客の意識を変える、それが教育だ、というわけでしょうか。

これはいったい、どうしろといっているのか。
用足しを我慢しろ、というのでしょうか。あるいはもう屋久島に来ないでくれ、ということなのでしょうか。私には単なるいやがらせにしかならないような気がしますが・・・

なお、予算に関する記事が遅れてしまいました。もうしわけありません。とりあえず下記のようなことを指摘しておきます。

「県が管理している山岳部トイレ(大株歩道,新高塚,高塚等)の維持管理を適正に行おうとすると,費用が不足し,不足する費用を自治体等で負担することも困難なことから,利用者へ負担をお願いしようとするもの。現在の維持管理費のみでは,高塚小屋や新高塚小屋での処理を適正化すると大株歩道の管理費が不足するという構造になる。」

という説明が財団の林課長補佐からありました。金がたりないのだ、というわけで、財政事情の厳しさはわかりました。しかし大株歩道トイレの建設に1億3000万円もかけたわけですから、施設整備に予算がない、といわれても同意はできません。

むしろ不足するのは管理費のほうですので、当座の金の取り方を考えるよりも、まず管理費が安く上がる方法を真剣に検討する必要があるのではないでしょうか。
その上で、必要分の拠出協力をお願いしよう、という話なら理解できるのです。もちろんお金の集め方はとうぜん「環境キップ」がいいと思います。

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