ポットホールが生まれる
ポットホール愛好者のモスフォレスター3です。
「モスフォレスターズ」亡き後、「ネオモスフォレスターズ」を再興し、更なる蘚苔林の探求に突き進むか、新たに「ポットホール同好会(仮称)」を結成し、世界のポットホール探査の旅にでるか、思案中です。
さてここは、栗生川お谷が滝下の「ポットホール岩盤」。
ちなみにこの下流で黒味川と小楊子川が合流して栗生川となるので、この場所は正式には小楊子川なのです。
しかし、沢登りの世界で「小楊子川」といえば、お谷が滝から宮之浦岳に突き上げる源流までの3泊4日の大ルートとして知られており、誤解を防ぐためにYNACの『沢登り』ツアーではお谷が滝までの往復コースを「栗生川」と、呼んでいます。
この岩盤は、安房川と並ぶポットホールの名所で、ポットホールダイブで有名な直径3m、深さ5.5mの穴を筆頭に、いくつかの大穴が並んでいます。
この屋久島第3位の水量を誇る瀑流帯で、いままさに形成されているポットホールがあるらしいのです。
この樋状滝の滝壺がそれ。どうもこの時計回りの渦流の底が、ポットホールになっているように感じられる。
ここには恐ろしい引き込み流があり、落ちるとおそらく助からない、栗生川随一の危険箇所です。最近この川のガイドツアーも増えてきましたが、ここは絶対に人を落としてはならない、最重要ポイントであります。
水量の多いときにはとても近づけない場所ですが、秋の渇水で、水際までいけるようになったので、懸案だったこのポットホールの水深を調べました。
水際まで慎重に近づき、重石をつけたスリングを放り込みます。6~7mはあるかな、とめぼしをつけていたのですが・・・
手に持っているオレンジ色のテープスリングはするするっとあっけなく沈んでしまい、10mいっぱい出しても底に届かないのです。
予備の黄色いロープをつなぎ、さらに送り込んでやると、13m弱で止まりました。何回か測定を繰り返しましたが、渇水期の水量で深さ12.5m、直径6-8m(楕円形)という線でいいだろうということになりました。
・・・深さ12.5mで、現在なお侵食が進行中。とんでもない穴があったものです。
しかし滝壺になっているものも含めれば、安房川にはさらに大きなものもあるはず。う~ん、調べたいなあ。来年の夏・・・。
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コメント
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でかいポットホールに浮かんで、写真を撮ってもらうのが、私の夢の一つでもあるのですが、、、このポットホールは怖いです。
13メートルの深さに引きずり込まれたら、、、想像するだけで、ぞっとします。。。怖いぃ。。。
自分の小ささを忘れずに、自然の中で、楽しませてもらわなきゃ。そう思います。
夢の実現は来年の夏ですかねぇ。。。(にやり)
投稿: ゆか | 2006.10.30 23:02
お久しぶりです。7月にお世話になった田中です。いつも楽しく拝見させていただいてます。
あの「筆頭」ポットホールの近くにそんなに、巨大なポットホールがあったとは驚きですね。僕が次回行く時には、「筆頭」の座を奪っていることでしょうね。楽しみです。
あと、「モスフォレスターズ」解散してたんですね。入会できないかとググってました・・・。(汗)なかなか参加できませんが、「ネオモスフォレスターズ」or「ポットホール同好会(仮称)」入会希望です。
投稿: allasone | 2006.10.30 23:46
ポットホール同好会に1票です。
会員はポッターでどうでしょうか?
12.5mって、4階建の高さですね。ひゃー。
投稿: 立花@静岡 | 2006.10.31 09:52
『ポッターズ』か…。
いいかも。
ハリー・ポッターとかぶるかなと思ったけれども、そうでもないなあ。「pot」って、なかなか奥深い言葉のようです。
あ、関係ありませんが「のだめカンタービレ」#16に「ポッター隊」というのが…。
投稿: モスフォ3 | 2006.10.31 12:05
ポットホbールの記事、興味深く拝見致しました。
私の住む岐阜県加茂郡七宗町にはポットホール群があり、国の天然記念物に指定されています。800以上のポットホールです。また、この流域は国定公園にも指定されすばらしい景観です。あまり立ち寄る人も少なく今なら静かに自然を堪能できます。世界のポットホール探検調査の手始めにご覧になりませんか。
まずは、七宗町または飛水峡でご検索頂き、各種のURLから写真をご覧下さい。
既に実景をご覧になっておりましたら余分な情報でした。まだでしたらぜひご覧下さい。ご案内致します。
投稿: 松山 善之助 | 2008.05.16 07:35
松山さんは、もしかしてあの黒ダイズの松山さんでしょうか。コメントありがとうございます。
飛水峡は、沢登りのエキスパートである友人たちが下降しています。つまりライフジャケットを着て、12キロを泳ぎ下っています。私はまだ訪れていません。
しかし、ポットホールの東の横綱、秩父の長瀞と、西の横綱飛水峡は、訪れなければならない日本の聖地ですので、いずれお邪魔したいと考えています。そのせつはどうぞよろしくお願いします。
投稿: モスフォ3 | 2008.05.17 00:39
黒ダイズにも興味を寄せて頂き光栄です。本日まで拝見せずに申し訳ありませんでした。
飛水峡へおこしのときは、ぜひお知らせください。
投稿: 松山善之助 | 2008.09.05 10:25