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2007.02.27

伊豆の旅

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伊豆の友人宅に一泊して、大瀬崎に行って来ました。ここにある驚くべきビャクシン群落を見るためです。

ビャクシンはヒノキの仲間です。そのヒノキの仲間とは、乾燥地や塩害のある海岸、高山、険阻な岩場などの、ひどい条件に適応したスギの仲間ということになります。ビャクシンの実は香りがよく、酒を蒸留するときの蒸気にこの実を潜らせたりしてつくるのがジンです。

ビャクシン類は屋久島付近だと、ミヤマビャクシンのようにヤクスギも苦労する黒味岳などの場所に、ハイマツのように地を覆っているか、種子島のハイネズのように海岸に生育するものがあります。物好きな連中だな~という印象ですが、この日の大瀬崎もまた折からの冬型の強風が吹き荒れ、寒いし塩はかぶるし大変な状況でした。

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ビャクシンの樹林は予想以上にすごいものでした。植栽されたものでは湯河原にある城願寺のビャクシンが有名ですが、大瀬崎はほとんど自然林といっていい状態で、大きなものはほとんどヤクスギ並み(いちばん上の写真)ですし、えらいのは若木がどんどん生育していることです。

大瀬崎といえばダイビングのポイントとして有名です。こんなひどい日には誰もいないだろうと思ったらとんでもない、浜には300人を越える大変な人出でした。

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岬のほうにも機材の台車を押してダイバーが入り込んできて、次々と荒波に突入してゆきます。写真はそんなようすを強風に縮み上がりながら、ビャクシンの木陰から見守っているところ。

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