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2007.02.22

『新しい高校地学の教科書』ブルーバックス

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自然科学のいい入門書を探していたのですが、ついに出ました。これはエコツアーガイドの基礎トレ用教科書に最適なシリーズです。すばらしい!

屋久島の自然に切り込んでゆく我々にとって、この内容は必須ツールといっても過言ではないでしょう。

地質学でも、しっかりした基礎力のない状態でいきなり講義を聴いたり、専門書を探ったりしても、たぶんその分野では常識であろう問題がどこにも説明されておらず、もどかしい思いをすることが少なくありません。この本は地球科学関連のあたらしい豊穣な情報が網羅され、体系化されており、適切なレベルで記述されています。

反対に、この手の入門書は、えてして内容を難しくないようにと内容を削りすぎ、単調でつまらない本になったり、受けを狙いすぎて薄っぺらくなったりしがちなのですが、このシリーズの著者はそのへんもよ~くわかっていて、いちいち腑に落ちる説明を繰り出してくる。その力量は大変なものです。

知的好奇心があふれ、自然の面白さを生徒たちに教えてやりたくてたまらない意欲に燃える専門家にとって、あのつまらない検定教科書を作らされるのは、大変なフラストレーションなのだろうと思います。

その欲求不満をゴウゴウと燃やしたのがおそらくこの本で、自然に関心を持ち始めた生徒たちをこっちに引き込んでやろう、という思いが良くわかる。その解説テクニックは、われわれのインタープリテーションに大いに通じるものがあり、これもまた勉強になります。

現在「地学」を分析中。これまで納得のゆかなかった小さな問題もだいぶ片付き、まさに「かゆいところに手が届く」一冊です。おすすめです。

※生物は未読。化学と物理も出版されてますので、これもいずれそのうち・・・。

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コメント

このシリーズ(検定外教科書シリーズと言いますが,
中学校版,小学校版もあるシリーズ)の統括編著者の
左巻さんが昨日まで屋久島に来てました。学生を連れ
てのゼミ合宿です。

来年度も屋久島にゼミ合宿に来るような話をしてまし
たので,会ってみるのもいいかも知れません。

検定外教科書をつくった動機と目的は小原さんのおっ
しゃる通りで,彼のブログでもその論を展開中。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/32167

主宰する「新理科教育ML」も大変活発です。興味が
あれば参加してみてください。
http://www.rika.org/rikaml/

gigerさん

コメントありがとうございます。こんな面白い動きがあったんですね。屋久島のゼミ実習はどんな内容だったのでしょうか。

しかしgigerさん、ポストずいぶん上ですね。

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