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2007.02.13

白谷に餌付けシカ♂

070211

白谷で、ヤクシカが餌付けされています。かなりまずい状況です。

楠川歩道の白谷川左股渡渉点で昼食をとっていたとき、オスが現れました。角が長く根元の第1枝はあるが、先っぽのほうの第2枝がなく、ひと目で識別できる個体です。

ようすをうかがいながら寄ってきて、無言で物欲しげにわれわれの弁当を見ている。こいつはおかしいと、YNACタカが小石を投げて餌付けテストをしてみました。

→そのときのシカのようす動画「070211.avi」をダウンロード

明らかに「おっ、餌くれた」という反応をしていますので、このシカが餌付けされていることは間違いありません。白谷小屋も近いので、特定の人間か不特定多数かはわからないが、人がある程度以上、継続的にシカに餌をやっているようです。

屋久島では野生生物に餌を与えてはいけないのは常識かと思っていたら、そうでもないらしい。

そういえば、私が担当したYあるお客さんから、「縄文杉の近くでガイドさんがシカに弁当を与えてたんですけど・・・いいんですか?」 という話も聞いていたのでした。単なる目撃ではなく、そのお客さんに同行した「地元ガイド(←知人)」がやったということなので、事実でしょう。

奈良公園や厳島のような神苑はいざしらず、屋久島のような野生地域でシカを餌付けするのは、やってはいけないことなのです。行動が刷り込まれたシカは、もはや応用が利かず、決まった行動しかできなくなるようで、これには私も新高塚小屋で経験しています。

数年前のこと、小屋には他に誰もおらず、1人でデッキで食事をしておりました。ふとけもの臭さを感じて振り返ると、傍らに角の立派なでかい雄がいて物欲しげにこちらに鼻を伸ばしている。

こんな凶器を構えた奴がうろついていては物騒だ。痛い目にあわせておこうと、その辺の石を至近距離から「手加減なし」でそいつにぶつけました。(すいません)

そいつはビャッ!と叫んで10mほど飛びのく。・・・これでこのシカは2度と近づいてこないだろう。私は心に痛みを感じつつ、食事を続けたのですが・・・。

ふと振り返ると、また来ている。すぐそこに。私は驚愕し、同じことを2~3回繰り返したすえに、愛のムチくらいで大人のシカを再教育するのは不可能であることを悟りました。

このように、餌付けはシカの人生(鹿生)を決定的に堕落させてしまい、取り戻すことはできないのです。どうしたものやら、この白谷のシカ。

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コメント

鹿問題。いろいろと噴出してますね。
去年、お邪魔した時、白谷小屋で休憩していると
鹿が小屋の周りをウロウロして逃げなかったのを思い出します。

西部でも以前は車が近付くと逃げていたはずなのに、車に近づいてくる個体がいました。実は観光客の多いルートでは餌付け(本人は自覚していなくても)が横行しているのではないでしょうか?

現に西部でサルにお菓子を投げてるレンタカーを目撃したことがあります。

屋久島にとって鹿の害よりも実は人の害の方が島内・島外を問わず多いような気がします。門外漢がエラそうに言ってすいません。

いやまあ、それを言っちゃ~おしまいよ、といいますか(笑)。

どんな問題も、「誰」にとって「何」が「どれくらい」問題なのかをよーく見極めることが大切だと思いますね。

全くその通りですね。でも、その見極めの出来ない人々が多いのではないでしょうか?だから、マスコミやちょっとした操作で自分の意識を無意識に操作されてしまう大衆が出来上がるのでは?

でも、屋久島に限って言えば、人類にとって屋久島がどれくらい将来的に見て重要か?では無いでしょうかね。差別化を図り、それを維持していく。その為には今、目の前にある問題では無く(それも重要ですが)10年後100年後を見据えた腰の据わった論議を期待したいものです。

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