« 桜ダージリン@小杉谷 | トップページ | 屋久島のライブカメラ »

2007.04.10

NZ観光イベントは役に立ったか?

ついでに、というわけではありませんが・・・

3月18日、宮之浦の環境文化村センターで「語り継がれるマオリ・スピリットの世界とニュージーランド説明会」(主催:NZ政府観光局、共催:屋久町・上屋久町・観光協会、後援:屋久島環境文化村財団)なる催しが行われました。

私は不在だったのですが、行ってきた同業者友人2人の反応が対照的で面白かったので紹介します。

1人目→オフィスまなつの黒崎さん。ネイチャーガイドオフィスまなつスタッフブログ

2人目→YNACの高橋ヒロミ。ぴんくのなまこ

ど真ん中ストライクで賞賛を惜しまないスピリチュアル系と、内容は好き好きなんだろうけど何でこれがガイド登録の必須なのよ~と冷める自然科学系(一応。笑)

屋久島の若手ガイドはけっこうこの二手に分かれるみたいだな、と思っていたところでした。

実際のところ、このイベントはNZ政府観光局のセールス巡業が「世界遺産」屋久島にも回ってきたものです。NZの自然やマオリの文化には確かに学ぶことは少なくありません。そういう意味で屋久島のガイドがこのイベントに出席して見聞を広めることは悪くないと思います。

しかし、ガイド登録の必須要件のクリア義務が、行政のイベント動員のために利用されているのではないかと、多くの関係者が感じているのも事実です。

以前から、島内でなにかイベントが告知されると、その後で「このイベントはガイド登録のためのセミナー扱いとなりました」というような追加連絡が行われることが何度かありました。ガイドの資格がこんな「ついで」のようなことで決められていいのか、という意見も少なくありません。

行政側がこういう安易なことをしてしまうと、ただでさえ意義を維持するのが大変なガイド登録認定制が、しだいに信頼を失ってゆきます。このあたりを払拭しなければ、いま鋭意検討中の『認定制』も、むしろ意欲的なガイド業者側から支持を得られない可能性が高くなるでしょう。

NZといえば、あいちゃんは元気にしてるかな?

« 桜ダージリン@小杉谷 | トップページ | 屋久島のライブカメラ »

エコツーリズムの動き」カテゴリの記事

コメント

スピリチュアル系と自然科学系に分けるという二元論はわかりやすいですね。何となく解る気がする。

ところで,来週の22日(日)に開催される養老孟司さんの講演会はガイド登録のためのセミナー扱いなんでしょうか?「バカの壁」で著名だから,動員をあまり心配しないでよさそうだから違うかな?

養老さんの「解剖学教室へようこそ」(筑摩書房,1993)の中に,
「(生きた人)-(からだ)=(心)という方程式ができる。
 これを書き換えれば
 (生きた人)=(心)+(からだ)という式になる。
 この式はわかりやすい。だから昔から人気があった。(p.209)」
という一節があります。

「わかりやすさ」「受け入れやすさ」は要注意。ニセ科学の論理によく使われますね。「『ありがとう』と言葉をかけると綺麗な氷の結晶ができる(自らの伝言)」「マイナスイオン」「波動」などなど。まさか,そういうことを持ち出すガイドさんはいないと思いますが・・・。

いや、それがいるんですよ、「と」系ガイド。

それもけっこう受けてたりしますね。

屋久島の訪問客にはとてもまっとうな人が多いのですが、二十代くらいまでの人だとどうしても知識や経験が少なくて、成熟した批判力がまだ育ってない、という傾向があるんです。それで屋久島なんかでもっともらしい話をされると、信じますよね。

(あ、何人か笑ってる気配が・・・)

だからこそガイド側の品質に関する責任はとても重い、と思うんです。

(いや、ほんと。笑)

あと他に三元めもあって・・・いや、やめときます(笑)。

最近「エコツアー」という言葉がやけに広く使われるようになってきて、対象が「生態系」→「地域生態系」→「地域そのもの」と拡げられてきてるんです。まあそれはいいとしても、「地域が重要だ」という話を、「地域がえらいのだ」というふうに思い込んでしまう傾向はありますね。このへんは微妙な感情問題を含むので難しいのですが。

その結果、その地域を把握するためのツールであるはずの科学的手法というものが軽視されがちで、ちょっと危機感ありますね。

でも「と」系の人って自分は理論的だと信じて疑ってないからね~(笑)。

養老先生は虫とりの時間をもらえるでしょうか。

セミナー扱いではないようです。内容にもよりますが、むしろこれはセミナーにしてもいいかも(笑)

>いや、それがいるんですよ、「と」系ガイド。

期待通りのコメントありがとうございます:-p
事実と意見を明確に区別して,せめて,科学的な装いをまとわないで欲しいですね。

日本人(の大人)の科学リテラシーは先進国中最下位に近いそうです。原因はいろいろあるのでしょうけれど,「科学は難しい。専門家に任せとけ。」という意識もそのひとつでしょうね。

けれど「難しい」「専門的」な科学を,わかりやすく・事実(具体)に基づいて語るのもエコツアーガイドの資質の一つではないかと思います。もちろん,自然科学だけに限りませんね。

そういう意味でも認定教本の内容に期待してます。

だからと言って,自然科学のバックボーンを持って,解説できるだけがガイドさんの資質とも思いませんが。

さまざまな適性、ホスピタリティ、客観性なんてあたりが大切だと思いますよ。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 桜ダージリン@小杉谷 | トップページ | 屋久島のライブカメラ »

フォト

Twitter

リンク集

無料ブログはココログ