縄文杉webカメラ
林野庁九州森林管理局が設置した、縄文杉webカメラの画像が一部公開されています。管理は屋久島森林環境保全センターが担当しています。
http://www.kysyo-shinrin.jp/keikaku/yakushima-sekaiisan/yakushima-sekaiisan.html
カメラは縄文杉デッキの下に設置されています。公開されているのはライブ画像ではなく、その日の画像のうち一枚をアップしているそうです。
「洋上アルプス」No.146(林野庁屋久島森林環境保全センター発行)より引用↓
・・・平成十七年五月に発生した縄文杉の樹皮の剥離被害については、「悪質な行為に憤りを覚えると伴に(ママ)、世界遺産の保全に向けた対策の課題や登山マナーの向上が問われた」ことなど、多くの皆様にはまだまだ記憶に新しいところと思います。・・・
・・・今般、縄文杉周辺の監視強化等を目的としてwebカメラを設置しリアルタイムで縄文杉の状態を把握することとしました。・・・
だそうです。
思えば九州森林管理局(旧熊本営林局)による屋久杉伐採とそれにともなう自然破壊の歴史は、80年間におよぶ激しいものでした。
それがほとんどの屋久杉を切りつくしたいま、林野庁は環境省と並び、森林保護を全面にうち出し、屋久島の守護者としての立場を確立しようと努力を続けています。時代は変わるものです。
しかし最大の破壊者が仕事を停止してしまったため、もはや「悪」は存在せず、しかたがないのでなにかと批難しやすい「観光客」を仮想敵ということにして、悪いことをしないように監視しているのだ、ということなのでしょうか。
現在の保全センターは、特に必要とされる仕事がなく、「廃止しても誰も困らない」とまで言われていますので、必死にするべき仕事を探しているのでしょう。大変だと思いますが、頑張っていただきたいものです。
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コメント
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林野庁縄文杉カメラ、早々とダウンしています。
6月1日から画像の更新が停止中。
修理しないんでしょうか?
投稿: モスフォ3 | 2007.06.09 08:45