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2007.06.11

マテバシイ新緑

Photo_22

西部ヒズクシ谷のマテバシイ。青海原に映えてまばゆいばかりの新緑です。

濃い緑の古葉の先に薄黄緑の新葉が広がり、よく見るとその中心にクリーム色の花穂が噴き出すように咲いています。

今のような、梅雨の入りかけの季節は、この色のおかげでどこにマテバシイがあるのか一目瞭然。西部はもちろん南西部の中間や栗生のあたりなど、不思議な「塗りわけ」が見られます。地形による分布と、炭焼の伐採跡の萌芽による復活ぶりが、分布を決めるのでしょう。

これが照葉樹林の新緑の最終段階です。マテバシイを最後に、屋久島低地の森はその色をひたすら濃緑に深めて行きます。

葉の組織を充実させ、頑丈にし、梅雨の豪雨、強烈な夏の光線、そして台風の暴風に耐えるように鍛えてゆくのです。

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屋久島のようす(自然史)」カテゴリの記事

コメント

どういう順番で、新緑になるのか?あとで教えて下さいね。

毎年シイとタブのどちらが先に始まるか見てるんですが、シイが先の年とタブが先の年があるみたいです。あれはなんだろうね。新緑のスイッチが入る条件が、シイとタブで違うんだろうか。

でも必ず最後がマテバシイですね。

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