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2007.09.14

2007前期 屋久島本抄

今年も屋久島関連の書籍がいろいろ出ているのに、なかなか紹介できずにいます。とりあえず4冊リストアップ。

『屋久島の山守 千年の仕事』高田久夫/塩野米松 草思社 ¥1,900.+税

小杉谷ににらみを効かせてきた高田さんの自叙伝。端座して聞くべき数々の話題。屋久島の国有林労働史を知る上でも重要な資料となるだろう。

『島 ひと 昔語り』 古居智子/黒飛淳 南日本新聞開発センター ¥1,238+税(=¥1300)

島内の年配者からの聞き書きをまとめた読み物。いい本だが、最近屋久島に多い、昔はすべて古きよき時代、と捉えるタイプの切り口には疑問を感じている。

『屋久島の森のすがた 「生命の島」の森林生態学』 金谷整一・吉丸博史編 文一総合出版 ¥2,500+税

一般向け著作の少なかった林学系の研究者たちが、屋久島に関する現時点の成果をまとめてくれた。面白いトピックス満載ではあるが、とにかく著者が多すぎて、仕事テーマのサンプル集、といった観もある。もしかすると編者が、関係者や仲間うちに対しておおいに気を使わされたのかもしれない。

『屋久町郷土誌 第四巻 自然・歴史・民俗』 ¥5,000.(町民¥2,500.).(税込?)

合併前になんとか間に合った最終巻。第一巻~第三巻が各集落誌で、四巻がこれ。

なにしろ20年近く前の原稿をやっとまとめたものなので、著者の中にはかなりいろいろ意見があったようである。そのまんまの章もあるようだし、現時点で修正や補遺を加えた著者もいる。

とはいえ、歴史の章や民俗の章などは、これまでにない充実した内容で、あたらしく紹介される資料・事実も数多い。この四巻は今後の屋久島学の基礎文献になるもののひとつと思われるので、内容をよく研究してから、いずれきちんと紹介します。

(第五巻の行政・社会・経済産業編は、まあ・・・いいや、という感じで見送りになったらしい・・・?)

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コメント

補遺です。本文に書き加えるほどのこともないのでこちらに載せておきます。

『屋久島100の素顔―もうひとつのガイドブック』 東京農業大学短期大学部生活科学研究所 東京農業大学出版会 \1,890.

東京農大系の切り口か? と「もやしもん」ファンとしては一瞬期待したが、意外とつまらなかった。一部の取材先からの話を鵜呑みにして書いている部分が感じられ、内容の狭さが目に付く。まあ学生実習の感想文を集めたレポート集としてはよく出来ているが、この価格の書籍として買うほどの価値があるとは思えない。

『島 ひと 昔語り』の著者、古居智子さんからご指摘があり、誤り(お名前の漢字が「井」になってました)を訂正しました。大変失礼しました。

また価格も税込みの¥1300に訂正して欲しい、とのことでしたが、今の書籍は消費税率の変更を見越してほとんどの書籍で(税抜き価格+税)の金額が表示されています。
このブログでは基本的にその書籍に表示されている方法で記述することにします。したがってこの記事では(価格+税)という書き方に訂正します。

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