糠平湖タウシュベツ川橋梁
身内に不幸があり、帰省してた北海道、残務処理もそろそろ終わった滞在最後の日、ちょっとドライブに行ってきました。
目的地は十勝の渋い観光スポットとして最近売り出し中の、上士幌町糠平(ヌカビラ)湖に残る旧国鉄士幌(シホロ)線跡の橋梁群です。
廃線の橋梁跡などいくらでもあるのに、なぜここが注目されているのかといいますと、要するにアーチ型で見栄えがするからです。
普通は「鉄橋」が使われるはずの鉄道橋梁が、なぜここだけこんなアーチ型なのかというと、なんと費用節減のためなのでした。鉄筋を使わず(!)、音更川の砂利をつかったコンクリートだけで作れるように石橋のデザインを採用したらしい。まったくなにがさいわいするか、わかりませんね。
(そういえば、せっかく歴史ある石橋を持ちながら、全部パーにした町もどこかにありましたが。)
帯広~十勝三股間を結ぶ士幌線は、はじめ糠平湖の東岸を走っていましたが、その後西岸に付け替えられました。このタウシュベツ川の橋は、東岸にかかっているもので、西側のものより古いのです。そのため表面が劣化してボロボロになっており、なんとなく古代ローマの遺跡、というような風情があります。
ダム湖のほとりでこの古い橋はなかなか味のある風景を作り出していました。
湖岸からは、私が登山を始めて3回目に登った、名峰ニペソツ山が見えていました。高校生の頃、このあたりの山に登るため、士幌線にはよく乗りました。なおこの糠平湖周辺はヒグマの多いところで・・・
橋を訪ねる際も、しっかり脅されます。
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コメント
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しばらく更新がないなと心配しておりましたが
そうでしたか。謹んでお悔やみ申し上げます。
(ところでどなたが?)
素敵な故郷ですね。
「小原氏と往く十勝」ツアーに参加したいです!
今日は台風の直撃で休校。
もうすっかりおさまりましたが。
投稿: 苔樹 | 2007.09.07 11:20
うちも父です。
十勝はやっぱりいいですね。新得から然別越えでヌカビラにいってきましたが、然別の原生林はすばらしい。本当にツアーでもつくりたいくらいでした。
投稿: モスフォ3 | 2007.09.07 22:10