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2007.10.23

『至宝の大自然屋久島‐源流を求めて』

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『至宝の大自然屋久島‐源流を求めて‐太田五雄山岳記録写真文集』 南方新社 2007年10月 10,000円+税

屋久島山岳地域研究の第一人者太田五雄さんの写真集。「この45年間、調査の傍ら撮影した写真は数千点にも及び・・・」とのことで、山岳・渓谷登攀の集大成的作品を期待したのだが、登攀的な写真は無く、意外にも屋久島全体を一通り網羅するような内容だった。古き時代の屋久島を感じさせる作品は少なく、比較的最近撮影されたものが多いようだ。

内容的には、なんといっても渓谷の写真が目を引く。最近は渓谷の写真の露出も増えてきたが、ここに収録されているのはきちんと沢登りをしなければたどり着けない光景の数々である。屋久島クラッシックというべき本流筋の滝やゴルジュ(岩壁にはさまれた峡谷部)が多く、とくに黒味川ゴルジュや鯛之川のナメの写真が世に出るのは珍しい。渓谷の資料としては貴重なものである。

この本は10,000円+税と非常に高価で、おそらく採算を度外視して発行に踏み切られたのではないか。しかしこういう作品は形にしておくべきなのだ。このような自叙伝的な労作に対しては、細かな事柄の批評ではなく、その全体像をとらえ、味わうことが大切なのだろう。

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屋久島本の世界」カテゴリの記事

コメント

太田先生の沢登り写真集となれば、これは是非見てみたいです。
頑張って買ってみよう・・・。

先々週に入手しました。
写真の情報量が多くて一度に見切れませ~ん。(嬉しい悲鳴)
風神杉や小楊子川大滝(←これが見たかった)のカラー写真なんか、世界初公開では無いでしょうか?
竜王滝やトンゴ滝などをわざわざ俯瞰で撮影していたりと、凝っていますね。
文字のバイブル『屋久島の山岳』に加えて、画のバイブルが増えました。

世界初ではないですよ。

今度出版される(はずの)志水哲也くんの屋久島の写真集はもの凄いです。

でもつぼやんさん、これ以上突っ込むとやばいかも知れませんよ。沢登り技術を一度きっちりやるというのはどう?

目に付く書籍やネットを手当たり次第探して、成果は霧の中のモノクロ写真だけでしたが、あるところには有ったんですか。
世界は広いや(笑)。

もの凄い写真集、期待しても良いのですね。
情報がありませんので、お手数ですが出版されたら、またレポートをよろしくお願いします。

危険箇所では常に失敗した場合を想像し、独力で生還する方法が思いつかない時は尻尾を巻いて引き返す性質なので、とりあえず大丈夫です。
でも、以前は服のまま濡れるのが嫌で単なる手段だと思っていた沢登り、トンゴ滝を見るため止む無くやってみたら、不気味だけど美しく神秘的な景色のオンパレードに憑かれてしまいました。
今まで我流でやっていましたが、ちゃんとした技術を身に付けると一層楽しめそうですね。西部林道ツーリングの三度目の正直もやらねばなりませんが、今度ご教授お願いします。
(次回はGWの来島予定ですが、まだ早いですね?)

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