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2007.10.23

『ミシュランガイド東京』と屋久島のガイド事情

あのミシュランがついに日本へ、というニュースはまだ記憶に新しいが、その『ミシュランガイド東京』が、早くも11月22日に創刊されるそうだ。

まあ実際にはミシュランなんて見たこともないので、実際どれほどのものかは読んでみないとわからない。(フランス語だったら見てもお手上げである。)

5人の覆面調査員が1年少々の間に1300件ものレストランを調査したという。1人あたりの担当は実に260件! これだけの経験値があれば、いやでも目は肥えてくるだろう。

実は以前からミシュラン方式には関心があった。

屋久島の観光関連産業の評価というのは難しい。島内業者の立場では、狭い地域のなかのこと、どうしても他の業者の批判的評価はしづらく、第三者的な客観的な立場から物を言うということができない。

なあなあのぬるま湯で、お互い様状態を維持するか、結果を省みず気に入らないものを感情的に攻撃するかしかないので、島内発の正確な情報を訪問客に提供することができないのである。

島内がそんな状態であれば、利用者からのフィードバックも期待できない。利害関係のない純粋な利用者サイドからの客観的な評価を導入するほうが効果的だ。

そこでミシュランだ。覆面調査員が、ガイドツアーのお客さんに紛れ込み、ツアーの内容を正確にチェックするのである。これはいいぞ。実はこのところ屋久島では、質の悪いガイドがわずかながら増えているふしがあるのだ。

ビューポイントを占拠して、他の人が通してくれるよう頼んでも無視してしゃべり続け、人をにらんで舌打ちをして返す女ガイド。団体がきたので道脇に避けていても礼も言わず、それどころかそっちではなくこっちに避けろと横柄に指図する男ガイド。値踏みをするようにひとをじろじろと見る無礼な男ガイド。傍若無人にしゃべりまくり、周囲の迷惑をまったく気にしない女ガイド。解説なのかなんなのか、理解に苦しむような下品な小話を大声で話す男ガイド。自分の基準で他の登山客を当然のように怒鳴りつける爺ガイド。

まったく書いていて悲しくなってくる。とても常識ある人間の態度とは思えず、こんなのがガイドだと名乗っていること自体恥ずかしい。この手の連中は人の指導など聞きはしないし、それどころか自分はたいしたガイドだと信じていたりするのである。

こういうのに当たってしまったお客さんこそ不幸だが、その場合大半の人は「こんなところには二度と来ない」と思って去っていってしまうので、実情がフィードバックされないのだ。

そこでミシュランである。

調査員5人で手分けすれば、島内のガイドが150業者として1人あたり30業者の担当だ。たとえば縄文杉に30回も行けば、それが現実的にどうかという問題は別にして、だいたいガイドの全体像もわかり、筋金入りのお客さんとして、客観的な批評力も期待できるようになるだろう。ガイド側も、ミシュランにけちょんけちょんにこき下ろされるという(当然「星なし」?)危険があれば、一念発起、ここは一番頑張ろうという気にもなって、ガイドの質はいやでも向上するだろう。

評価基準も、ガイドの自己申告ではなく、利用者の立場からのものになり、情報は正確で利用しやすいものになるだろう。いい事ずくめではないか。

問題は縄文杉に行ったり白谷を歩いたり、カヤックに乗ったり海に潜ったり、来る日も来る日遊び続けてしかも屋久島側にばれない調査員がいるかどうかだが・・・どなたかいませんかね? 

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コメント

どうぞ、お使いください
すぐにガイドと喧嘩するかもしれませんが、、、

屋久島のガイドの質の向上にかなりプラスになると思います。日本の世界遺産登録地でガイドをやっているもの同士が、お互いのフィールドでのガイド調査を交代でやるっていうのはどうですかね。相乗効果で日本のガイディングレベルも上がるのではないでしょうか?ぜひやって欲しいものです。

見た事あります。怖いガイド!!登山客で50代ぐらいの女の人が登る速度が遅いからって怒鳴りつけてて置いて行かれてました。私達家族が一緒に登ってあげたかったけどそうしたらそうしたで怒られるそうで、、、、すごく可愛そうだった。
混んでるとイライラの原因になるし殺伐としてきますよね。

山に住んでる神様はこの混雑をどう思ってるんだろ?

ミシュラン覆面ガイド!
やりた~い♪
知床⇔屋久島
小笠原⇔屋久島
ピッキオ⇔屋久島

お互いのフィールドを
潜入調査って超面白そう!
すっごくやりた~い!

「そこでミシュランである」
素晴らしいデス!!

他を見ることで
わが身を振り返り
比較→考察→質向上

内輪でもめる時代に終止符を。
皆でもっと「外」を見れればいいのに~

自分自身も凝り固まった頭を
シェイクして泡立っちゃう位の「刺激」が
喉から手が出るほど欲しいです・・

こらこらぴんくのなまこ、遊びに行く話じゃないぞ。おーし「ミシュラン」でもなんでも来てもらって構わないぞ!という覚悟の話なんだよ。

全体として夜郎自大な状況だと思います。客観的な評価が必要だと痛感します。

実際のところ、ほんとに「混んでる」ということがいろいろなストレスの原因になってるんですよね。でもそこで率先して地元人が高飛車に怒鳴りちらすっていうのはね。

その手の人がまた山の神様を持ち出して権威づけしようとしたりするし、根拠もなく自分は威張っていいんだとか思い込んでるから困る。

それはそれとして、世界遺産(含候補)関係同志が情け無用で評価し合うというのは面白いですね。ホールアースやピッキオに突っ込みいれてみたいです。返り討ちにあうかも(笑)。○○○さん、あなたってどちらさんですか(笑)?

(凝り固まった頭をシェイクさせるのは、やっぱりボルネオだね。熱帯に行きたいなあ。)

NPO等の評価機構が作れるか検討中ですが、、、

つらつら考えるに、、、
この問題はガイドの職業としての意識よりも
そのほとんどがガイドの人間性が問題になるわけで、
個人バッシングにならない方法を考えあぐんでます。

いや~既得権がすでに発生していてそれを譲れない、という状況では、個人認定みたいなものを主体的に作るのは無理じゃないでしょうか。

ニュージーランドのエコアワードとか、イギリスのレスポンシブル・ツーリズム・アワードのような、外部からの客観的な評価コンテストがあると、張り合いがあっていいんですけどね。

バリ州政府がやっている、インドネシア全国芸能大会のような、勝ち抜けば堂々国際的な興行権を得られるというようなものも、真剣味があっていいなあ。

日本にも「エコツーリズム大賞」が出来ましたが、ツアーのよさというよりも、地域ルールを作ったとか行政ぐるみで地域おこしに貢献したとかいった点にポイントがおかれているので、利用者の選択基準にはなりにくいし。

連休を利用して屋久杉を見てきました。
初めてだったのでガイドを頼んで行きましたが、なんとも大後悔です。
朝の挨拶にも返事しない。危険な箇所も注意せず、客の質問には答えず、ただ、自己満足的なお仕着せ解説のみ時々しゃべるだけ。
私たちのグループと、他のグループが一緒に登りましたが、どちらのグループにも同じ態度でしたよ。
正直、こんなので商売しているなんて、信じられない気持ちでした。
コースも単純なので、次はガイドをつけずに上ります。

こだま様

コメントありがとうございました。
そんなのがいるんですか・・・。いくらなんでもそれはひどいですね。できれば正式な抗議として観光協会にご連絡いただいたほうが屋久島のためになるのですが、いかがでしょうか。

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