ハロウィーンの「メン」
畑に自生してきたオレンジ色の屋久島カボチャ(そう呼んでいます。水っぽくてあまりおいしくない。)をくりぬいて、娘Mが作りました。ジャック・オー・ランタン
ハロウィーンは元々ケルトの祭りで、年の暮れに死者の悪霊が仲間を連れて家族を訪ねてくるというものだったとか。日本の正月も、ルーツをたどれば先祖の霊がやってくる、というもので、それを迎えて云々、というあたりはよく似ています。
ただハロウィーンでは、悪霊や魔女を避けるために面をかぶったんだそうですが、日本では秋田のナマハゲのように、またこちらはお盆ですが悪石島のボゼ、三島のメンのように祖先神が恐ろしげな面をかぶってくるところが少々違います。
このジャック・オー・ランタンは悪霊よけに戸口に飾るものです。送り火とナマハゲが合流したようですね。もう由来も来歴もわからないような古い行事や神話には、意外とヨーロッパにもアジアにも共通して伝わっているものが多いです。
そういえば、屋久島にも「メン」という化け物がいたそうです。正体不明の山の化け物としいう伝承しか残っていないのですが、これは、もともとは三島と同じように古い神様だったものが、もうお面も姿も失って、ただの妖怪になってしまったというふしがあります。
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