『協力金』問題再燃か 2
ヤクシマオナガカエデの紅葉 (ヤクスギランド線alt.370m付近)
鹿児島県環境保護課の谷口課長補佐から連絡があり、昨日11月27日研修センターで「屋久島山岳部保全募金及びトイレ管理事業」に関する意見交換を複数名でしてきました。
いまその結果をまとめていますが、やはりかなり問題ありです。
県環境保護課の方針としては、トイレ問題は緊急課題なので、将来の本格的な管理改善事業が広く薄く求める始まるまでの暫定的なやり方として、この事業を行いたい、いろいろ不十分な点はあるが、事業のやり方については今後パブリックコメントを求めたい、ということでした。
そのやり方の原案がまったくぼろぼろといっていい状態で、こちら側も遠慮なくツッコミまくったのですが、そのなかで一番の問題点は、この人肩搬出もくだんの協力金徴収も将来の本格的な改善までの一時的な管理事業だ、とうたっていながら、将来への道筋がなにも検討されていないことでした。
つまり、暫定的にとりあえず、ということになってはいるのですが、この計画をこのまま進めるとおそらく現状のまま固定化され、本格的な将来どころかもっと悪くなった形で、各役所ごとに利権を握って離さず、屋久島全体の自然管理が硬直してしまうという事態になる危険が高いと思われます。
また、白谷とヤクスギランドの協力金については、林野庁の「既得権」だと関係機関は思っているようで、どうにも歯切れが悪い話になるようです。
しかし白谷とヤクスギランドの協力金は林野庁の既得権だなどと思っている利用者が、はたしてどれほどいるでしょうか?
環境保護課としては、関係行政機関のおよそ7割からOKをもらえればこの計画は進めてよいと考えている、とのことでした。
しかしこの話は利用者の合意こそ得るべきことであって、来島者を財源と見なしている というのなら、来島者が理解しやすい計画でなければ話になりません。これはネットやメディアを使うなどして、もっと広く論議すべきだと考えている、ということを伝えておきました。
ひとつ付け加えておくと、現状だと協力金の徴収には、徴収自体に協力金収入の6~7割が食われます。全体が200円なのに荒川登山口だけなぜ500円なのかというと、まあ大雑把な話ではありますが、徴収人を置くために差額の300円をいただく、ということのようです。
こういう協力金、払えますか?
(この話続く)
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