ヒメシャラの皮2
霧のヒメシャラ。皮のはがれ落ちるパターンが面白い。・・・しかし暗すぎて(いいわけ)、ピントの深度が全然たりません(恥)。
この木は2年前の台風に押し倒されて、死んだように見えたのですが、皮が再び生き生きとはがれはじめました。まだねばるようです。
ヒメシャラは落葉樹ですので、冬の間葉っぱを落してしまい、水を吸い上げられなくなります。屋久島では冬も緑の常緑樹のすきまで、肩身の狭い時期をおくることになります。
ただ面白いことに、皮のはがれた痕がうっすらと緑色をしているのです。他にも屋久島の落葉樹には、アオツリバナ、アクシバモドキ、ヤクシマオナガカエデ、ウリハダカエデなど幹や枝が緑色をしていて、冬の間も光合成をしている(らしい)ものがあります。屋久島の常緑林のなかで、冬に葉を落さざるを得ない落葉樹のハンディを、いくらかでも取り戻しているのかもしれません。
その際に必要な水をどうしているのか・・・、根から吸い上げているのか、どこか別のところから取り込んでいるのでしょうか。
ヒメシャラは非常に硬い木で、熱伝導率が高いらしく、夏でもさわると冷たいくらいです。この木がどのように生命をつなぎ、日々暮らしているのか、実際のところ私たちは知らないことが多すぎるのです。
飛流落し(白谷雲水峡)
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