屋久島山岳部保全募金が始まります
屋久島町環境政策課の塚田英和課長から、観光協会を経由して下記のようなメールが回りました。
平成20年3月27日
(社)屋久島観光協会ガイド部会の皆様
屋久島町環境政策課長
屋久島山岳部保全募金についてのお知らせとお願い
新聞報道等でご承知のことと思いますが、本年4月1日より山岳部避難小屋に付随するトイレのし尿搬出を、人力で実施することにいたしております。この事業は、屋久島山岳部利用対策協議会が行うことになっていますが、実質的には屋久島町が実施する事業となります。
し尿搬出にかかる経費については、一口500円の寄付を募り、その費用に当てることになっています。この募金は全額、屋久島町の収入となります。
山岳部のトイレについては、これまで臭気や汚いなどの苦情が多数寄せられており、その対策の一環として遅ればせながら上記取り組みを実施することにいたしました。また、これまで現地埋設処理されていたし尿が生態系や水環境に与える負荷の軽減にもなります。
この募金制度については、皆様方にもいろいろとご意見があると思いますので、ご提言やご意見を常時お聞きして、より良い方向で屋久島の自然環境が保全されるよう対策を実施してまいる所存です。
ついてはこの募金制度が機能するためには、皆様方の協力が不可欠だと考えておりまして、ガイドの皆様に次の2点をお願いするしだいです。
① 山岳部をエコツアーなど日常的に利用される方には、年間3000円程度の募金をお願いしたいと考えております。もちろん強制するものではありません。募金に協力いただいた方には、それを証明するものを屋久島町が発行いたします。
② 主催するツアー参加者に募金の趣旨説明と協力の呼びかけをお願いいたします。
以上ですが、皆様方のご理解とご協力により、屋久島の山岳部の保全は無論のこと、持続可能な環境観光の島、屋久島を今後とも共に追求してまいりたいと考えております。何卒、よろしくお願い申し上げます。以上
この募金についてまとまった紹介は現在どこにも公開されていません。言いだしっぺだったはずの鹿児島県は、募金に関するページをいつの間にか削除してしまいました。あのパブリックコメントははたしてどうなったのでしょうか?
行政機関がてんでに徴収人を置いて、あっちでもこっちでも「協力金」とやらを取る、という最悪の事態はなんとか回避され、今後屋久島町が集約するかたちでこの「募金」が動いてゆくことになるでしょう。
ヤクスギランドと白谷の放漫な「協力金」もこの募金に併合するとかして、なんとか整理したいものです。(そういえば林野庁森林管理署が新庁舎をこのあいだお披露目してましたが、あんな予算がいったいどこから出るんだろう?)
本来任意の募金や協力金といったものは、「お願いする筋あいではないのだが、まげて屋久島のために協力をお願いする」という姿勢であるべきものであります。私はこの「募金」を今某所で見られる、人の善意につけ込んで協力を強要するような卑しいものにはしたくありません。
この「募金」に関してご意見をお持ちの方はぜひ屋久島町の環境政策課塚田課長にメールで連絡してください。
この件について私も論評をまとめようとしているのですが、なかなかまとまりません。とりあえず以前のパブコメです。
最近のコメント