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2008年4月

2008.04.28

沢登りシーズン始まり

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連休を前にして、いよいよ沢登りツアーが始まりました。

数日前に降った大雨のうるおいがまだ残っていて、水量はいい感じです。ほぼ半年のシーズンオフの空白をおいて、谷はまだ岩も人もスタンスがなじまない感じ。それだけに気分は新鮮です。

谷の中ではさすがに動物の姿は乏しく、一度だけハチが水を飲みたそうに、岩盤をうろうろしているのを見かけただけでした。

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川原の大滝。花崗岩とホルンフェルスの接触面に発達した12mのなかなかいい滝です。水量の少ないときは水線通しの突破が面白いのですが、さすがにまだそういう気分にはなれません。

まだ体ができておらず、頭の感覚と体の動作が滑らかにゆきません。シーズン初めはやさしい岩でもけっこう微妙な緊張感があり、それがまた心地よかったりします。クライマーはAさん。

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昨シーズン、「左滝トラバース」のトライに熱く燃えた奥の滝。しかし、まだとてもじゃないがつっこめません。冷たくて(笑)。

ちなみに「左滝トラバース」後に、もっと下流でプロジェクトになっている、「アコウ岩スラブ中央(渓流タビ限定課題)」は、いまだにわれわれを寄せ付けません。我こそは、という方はどうぞYNAC沢登りツアーへ!(笑)。

2008.04.18

白谷で募金視察団と出会う

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白谷に行くと、たまたま募金の視察団の皆さんがいてびっくりです。

鹿児島県、屋久島環境文化財団、屋久島町、林野庁の各担当者がそろってます。環境省の知ってる方はいませんでした。

すごいですね。この人たちがここで合意してしまえば、募金もなにも全部いい方へ決まってしまうという顔ぶれです。

いい機会だったので、ご挨拶して、われわれ最前線で募金の呼びかけに関わる立場のことなど少し申し上げましたが、写真で見ると、なんか視線をそらしっぱなしの方もいらしたようですね(笑)。

2008.04.12

太鼓岩のヤマザクラ

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太鼓岩のヤマザクラが今盛りです。眼下に広がる小杉谷は、昭和40年だいには無残な伐採地でしたが、伐採終了後30数年ともなると、だいぶ回復してきて、痛みも感じずに済むのがありがたい。

太鼓岩は異常な混雑振りに、そこへ行く意欲を失って久しいのですが、このヤマザクラの季節だけは別です。

照葉樹林が破壊されて30年も経つとヤマザクラがたくさん生えてきて、ピンクの森を作ってしまうのが面白いです。こういう森を建て直すものをパイオニア植物といいますが、台風や人が多少荒らしても、時間をかけて元に戻してくれる森の再生力は、花さか爺さんのイメージそのままです、と以前も書きましたかな。

屋久島でサクラの名所といえば志戸子の山と決まっていたのですが、最近は宮之浦の町から羽神岳の斜面もそうとうきれいです。先日見に行ったら、白谷林道を登り、右に白谷川の支流猿渡谷を見上げるところで、谷の奥の斜面が一面ピンクに染まっているのに驚きました。伐採後50年めが見ごろと言われているので、さらに美しくなり、いずれヤクシマといえばヤマザクラでしょう、と言われる日も来る!?

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これは白谷雲水峡くぐり杉展望台のサクラ。この展望台は白谷上部の森林景観を観察できるいい場所なのですが、スギやヤマグルマの枝が成長して、ふさがりそうになってます。

ここは少し刈り払いたいなあ。

白谷の募金箱

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ヤクスギランドにはなにもありませんでしたが、白谷には募金箱がおいてありました。徴収人のノーコメントは同じでしたけど。

透明なアクリル製なので2~3千円入っているのがわかります。500円なら6人分くらいか(笑)。

まあ、協力金の300円と、保全募金の500円を比べれば、募金のほうが無駄なく使われるのはまちがいありませんが・・・。

しかし、お金を集めるといくことは、本当に筋が通っていて、集める方にも自信がないと難しいものですね。

善意の強要はうっとうしいし、しょぼいのも情けないです。

2008.04.09

「協力金」と「募金」について

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ヤクスギランドの入口です。ここの協力金は平成18年度に4873万円という収益を上げ、同額が19年度にヤクスギランドと白谷雲水峡の「整備」のために使われました。

17年度の支出実績では(18年度の実績はまだ発表されていない)、徴収業務等のための人件費が2438万円ほど、リーフレット・チケット印刷等に850万円ほどが使われており、19年度も同額が使われたとすると、協力金の実に67%が、お金を受け取るために使われたことになります。

ついでに紹介しておくと、ヤクスギランドや白谷で一番多いゴミがこれです↓。

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850万でパンフ、チケットの他に、この頃はシールまで作って配っていたようです。

利用者がゴミを捨てる、というより、いつのまにか手からすべり落ちてしまうんですね。これ。高さのある階段のすきまなんかに落としてしまうと、拾うのは無理でしょう。

この協力金の面白いところは、あくまで寄付金のような建前であるにもかかわらず、目標額が設定されていない、という点です。

かつ、すべて当地のために使う、という取り決めがあることにより、集まったお金は全額次の年度に使い切る、という慣行があるのです。これは本来は屋久島以外には持ち出さないという地元からの要望を受けたものだったはずなのですが、現在はそれがヤクスギランドと白谷以外には出さない、という意味になっています。

要するに、ランド、白谷で集められた協力金の2/3は、お金を徴収するために使われており、それ以外は集まったら集まっただけ、次の年度に全部つかってしまう、というシロモノです。

さて、このランド・白谷入口でも、このたびの「山岳部保全募金」の収受を合わせて行うということで、はたしてどういうことになっているか、興味深く見に行きました。ところが、↑冒頭の写真のとおり、どこにも看板も募金箱も見あたりません。でもよーく見ると・・・

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ありました。入口横のガラス戸に、小さなチラシが張られています。でもあまりに小さくて、かたわらを通り過ぎる際に読めるものではありません。

係の人は、普通どおりに協力金をとるだけで、この募金についてはノーコメントでした。どういう取り決めになっているのかわかりませんが、林野側に、この募金を屋久島のためにお願いしようという気はなさそうです。

いいんですかね。こんなことで。

どちらかというと、ヤクスギランドと白谷雲水峡に全部費やされる協力金と、これから屋久島全体に使われてゆくべき(これはまだ私見なんですけど)募金と、両方に、あるいはどちらか好きな方だけに、選んでお金を出せるようにするべきなのではないでしょうか。二つ募金箱を置けばいいのでは。

だいたい寄付をお願いします、という話なのだから、ダメで元々、誠実に透明に計画を説明して、もし拠出していただけるのならありがたいです、くらいの姿勢を保ってもらいたいものです。よい観光地を作りたいなら、訪問客の皆さんに不愉快な思いをさせてはいけない、なんてことはイロハのイであります。

ただ、この「協力金」19年度からは、林野庁の直轄管理ではなく 「屋久島レクリエーションの森保護管理協議会」が担当することになりました。

屋久島自然休養林の管理運営体制の見直し
~地域のアイディアと活力を活かした質の向上と自立への一歩~

とプレスリリースのタイトルにあるように、これまでのような林野庁が協力金を握って離さない、という姿勢を改め、「地域の自立」ということをうたうようになったのです。

これは素直に聞けば、驚くべき方向転換です。

「屋久島レクリエーションの森保護管理協議会」の構成メンバーは、屋久島町、観光協会商工会、交通関係団体等で、事務担当は屋久島町です。

保全募金も町、自然休養林の協力金も町が管理するのなら、これはもはや分けて考える必要性はなく、本来の環境キップ的な屋久島全体の整備管理予算にまとめて行くのが望ましい方向ではないでしょうか。

白谷とランドの協力金は、この保全募金にまとめてしまって、入島時に皆さんに500円の協力をお願いし、あとは島内どこでも気持ちよく利用してもらう、ということで、方向性はきれいに決まるのではないかと思います。

『屋久島山岳部保全募金』の状況

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屋久島山岳部保全募金が始まっています。これは協力者にくれるステッカーです。(でも、これをどこに張ればいいんだろう。)

お客さんのAさんと訪れた淀川登山口に、看板が出ていました。ポール部分が募金箱になっており、その左サイドを見ると・・・

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こんな風に書いてあり、裏側に・・・

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ステッカーが用意してありました。全体的には微笑ましい雰囲気です。で、看板の本体は、これです。

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文面からも、いかにも自信無げな様子が読み取れます。降りしきる雨の中、これでお金が集まるかと言うと、率直に言って厳しいかも。

屋久島の観光施設の管理に管理費が必要なのはもはや明らかですから、いかに前向きに予算を集めてゆくかは重要な問題です。でもこの文面には、あいも変わらず「登山者が増えたせいでトイレが大変なのだから募金してください」というニュアンスが感じられ、観光客害悪論から抜け出ているようには思えません。

これでもし、お金の集まりが悪ければ、切れて「観光客の意識が低い!けしからん!」 などと叫びだす勘違い者がでてきそうです。

モ 「結局、行政機関がそれぞれ権利意識過剰で、一旦利権を握ったら離そうとしないんですよ。」

A 「う~ん、結局、そのお金がどう使われるのかなんですけどね。」

モ 「金額はどうです?高くない?」

A 「本当に必要だというのなら、そのくらいは出してもいいけど。でも使い道とか、節約して大事に使ってくれてるかとか、そういうことが明朗会計に(笑)してもらえるのかどうかが気になりますねー。」

モ 「林野庁がヤクスギランドで協力金を取り出したもんだから、そういうことならウチもやったっていいじゃないか、といって、あっちでもこっちでもまねし始めたんです。」

A 「なんかやだ。」

モ 「屋久島全体の施設管理費を少しずつ負担してくださいといって、空港や港で集めようというアイディアはあるんですけどね。環境キップとか入島協力金とか言う形で」

A 「まあ、利用者としては、そのほうがすっきりするかな。明朗会計なら(笑)」

モ 「目標金額も明示して・・・」

A 「え?、目標金額がないんですか? 募金なのに?」

モ 「はい、その・・・あった方がいいですよね。」

A 「それはそうですよ」

お客さんのAさんとの淀川における会話を、私が1/4ほどアレンジして再現してみました。こんな感じが普通の反応かなと思います。

もう屋久島町が責任機関として立ったのですから、この保全募金を、「屋久島保全基金」として、トイレの担ぎ下ろしとかだけではなく、はっきりと全体の管理に向けてゆくべきだと思います。

繰り返しますが、観光客害悪論はもうきっぱり捨て去るべきです。地元の責任として、訪問客の皆さんに、「この屋久島をともにしっかり守ってゆきましょう、ぜひ協力してください」と、明快に訴え、自然観光を地域経済の柱として、よりよいものに育てて行くべきです。

世界遺産には、保護だけではなく、教育という目的が明確にうちだされています。屋久島を訪れた訪問客が、ここで本物の自然を体験し、そこから多くのことを学べる仕組みを作り上げることが、これからの屋久島の取るべき進路だと思います。

春めくヤクスギランド

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イヌガシの花。6~7mmの小さな赤い花が鈴なりに咲いています。純白のめしべと黄色いおしべがアクセント。これはアボガドの仲間で、秋には小さなアボガド型の実がたくさん成るはず。

 

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これはコマチゴケ。去年も3月に同じ場所で、同じように胞子体をつけていました。

 

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これは、現在謎の物件。水の染み出る崩れた崖になんとなくくっついて増えている。淡水性の○○ではないかという話も聞いたことがありますが、・・・まったく裏がとれません。なんだろう、これ。

2008.04.06

『シャクナゲの森公園』満開

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写真のサイズ設定を間違えたうえ、ピンボケ写真ですいません。栗生の『シャクナゲの森公園』開花中です。これは「あけぼの」だったかな。

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これは台湾の「アカホシシャクナゲ」。この公園の主力で、現在満開です。何年か前の3月に台湾の南湖大山に行ったとき、標高2000mあたりでちょろちょろっと咲いていたのがこれじゃないかなあ、と思うんですが。

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オオタニワタリも食べごろです。いえ、もちろんここでは採りませんけど。

ここに植栽されているヤクシマシャクナゲは、おそらく連休ごろ咲くでしょう。また1300mを越える高地に自生するものは、場所によりますがだいたい5月中旬から6月上旬にかけて次々と咲き上がってゆきます。厳しい風の中で咲くためか、他の品種などと比べると、圧倒的に花も葉も丈夫で、しかも美しいと思います。

2008.04.02

『屋久島ブック 2008』

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そして屋久島ブック。いまさらいうまでもないが、現在屋久島関連ではもっとも充実したガイドムックである。

YNACはなんだか出演しまくっています。わっしーなどいたるところに出てきます。小原も渋いところにいます。

そして最後のページにいたると!

でも小さな島ひとつで毎年このボリュームを更新するのは大変な作業なのだ。そういう難しさも感じさせる。タイアップやカタログ記事も悪くは無いのだが、それなりの切り口や見識がみられないと、・・・屋久島ブックがいずれ『るるぶ』化してしまう懸念もないではない。

『岳人別冊 春山2008』

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花、花、花。花であふれんばかりの本。

表紙からして大和葛城山を埋めつくすような満開のツツジ。素晴らしい。かつてはササ原だったが、それがツツジにとって変わられたのだという。どこかで聞いたような話ではある。

大峰のオオヤマレンゲも美しい。でも文中に「保護柵があり」その中に咲いているという記述がある。これもシカに追い詰められた植物だ。

どうもツツジの咲き誇る山は、いずれもシカとのかかわりを抜きにしては語れないような気がする。

冒頭に屋久島、黒味岳の記事。(小原出演しています)

取材の時期がちょっとずれてしまって、この華やかな紙面のなかで、意外とおとなしい記事・・・かなあ。

2008.04.01

『ヤマケイJOY 2008春号』

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ヤマケイJOY春号の表紙を飾る美女は、なんとYNAC研修生(短期ね)の立田由里子でした。研修のときは地味に屋久島の地面を調べたり、ゾウムシの愛らしさを強調したりしていましたが、編集長のOさんにスカウトされ(計られたか?)、堂々の登場です。

特別紀行 田口ランディの源流紀行「光の雨の森をゆく。屋久島」

冒頭から田淵睦深さんの写真がもの凄い。花山のスケールの大きさが圧倒的に迫ってくる。そしてランディさんは偉い。この登山のために1ヶ月近くの間、本当に毎日3Km欠かさずに歩いて体を作ってきた。

なおこのときの登山を支えたのは、実はYNAC樫村の料理の数々だった。ぜひ皆さんにご馳走したいものである。小原も登場しています。

2年前まで『屋久島ブック』を担当していたOさんが『ヤマケイJOY』に移ってから、このムックは大幅に変貌を遂げた。スミレ新聞とか、初子さんとか、とにかく面白い。

『るるぶ屋久島奄美種子島’08~’09』

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るるぶ最新版。もうとっくに出てましたが。

小原、マイナーに3ヶ所登場しています。全部川のそばです(笑)。

るるぶの巻頭特集について岡田愛が分析したことがあるのですが(⇒YNAC通信17号)、その年の屋久島観光の現状を反映している傾向が見えるのです。

縄文杉のガイドが登場しなくなって2~3年たちますが、今後縄文杉ガイド登山の凋落ということはあるだろうか?

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