太鼓岩のヤマザクラ
太鼓岩のヤマザクラが今盛りです。眼下に広がる小杉谷は、昭和40年だいには無残な伐採地でしたが、伐採終了後30数年ともなると、だいぶ回復してきて、痛みも感じずに済むのがありがたい。
太鼓岩は異常な混雑振りに、そこへ行く意欲を失って久しいのですが、このヤマザクラの季節だけは別です。
照葉樹林が破壊されて30年も経つとヤマザクラがたくさん生えてきて、ピンクの森を作ってしまうのが面白いです。こういう森を建て直すものをパイオニア植物といいますが、台風や人が多少荒らしても、時間をかけて元に戻してくれる森の再生力は、花さか爺さんのイメージそのままです、と以前も書きましたかな。
屋久島でサクラの名所といえば志戸子の山と決まっていたのですが、最近は宮之浦の町から羽神岳の斜面もそうとうきれいです。先日見に行ったら、白谷林道を登り、右に白谷川の支流猿渡谷を見上げるところで、谷の奥の斜面が一面ピンクに染まっているのに驚きました。伐採後50年めが見ごろと言われているので、さらに美しくなり、いずれヤクシマといえばヤマザクラでしょう、と言われる日も来る!?
これは白谷雲水峡くぐり杉展望台のサクラ。この展望台は白谷上部の森林景観を観察できるいい場所なのですが、スギやヤマグルマの枝が成長して、ふさがりそうになってます。
ここは少し刈り払いたいなあ。
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コメント
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昨日の嵐で桜もだいぶ散ってしまいましたね。
照葉樹林の新緑がもの凄い勢いで進んでいます。春の屋久島、うるおって美しいです。
投稿: モスフォ3 | 2008.04.17 08:53