「しぜんかん」第12号
「しぜんかん」第12号が出ました。屋久島町誕生記念号とのタイトルつきで、普段よりページ数の多いビジュアルな仕上がりになっています。
ページを開くと自然館の年表。平成元年の創立ですので、自然館は今年でもう創立20周年を迎えるのですね。早いものです。実をいいますと、小原も自然館の学芸員募集に応募したのですが残念ながら2人受験したうちの、次点となったのでした。
しかし学芸員は現職の松本薫さんで本当によかった。当時の屋久町の人事担当者は人を見る目があったなあ~と、この年表の着実な歩みをながめつつ思います。
記事の中でひときわ(私の)目を引くのは、その松本さんの筆による記事「屋久島林業史の父 柿木司さん」です。
昭和15年に発表された柿木さんの「屋久杉の成立に関する研究」は、国有林伐採が始まってまださほど経っていない屋久島の森林を実地に調査し、そこに遺された多くの薩摩藩政期以前の屋久杉伐採遺跡を世に明らかにした画期的な論文でした。私もかつてこの論文を読んで、昔は営林署にも偉い人がいたものだ・・・と感銘を受けたものでした。
そして柿木さんの残した資料が自然館に委託され、この秋には閲覧が始まるそうで、とても楽しみです。
さて「しぜんかん」ですが、意外なところに小原が登場していました。
自然館のロビー右側のマルチビジョン。『花崗岩の島』というタイトルの映像で、不思議な渓谷が写っています。深い淵の中央に写っている白い点。これが安房川を遡行する小原のヘルメットであります。よくみるとその左にもう1人赤いヘルメットかいますが、これは”ネイチャーガイドオフィスまなつ”の真津さんです。
この映像はもう17~18年も前に鹿児島の南日本放送の「どーんと鹿児島」で撮影した安房川沢登りの再編集版なのです。なんと懐かしい。
« 初シャクナゲ@太忠岳 | トップページ | 『屋久島森林視察の感想』 河田杰 1933 »
「屋久島本の世界」カテゴリの記事
- 『屋久島の自然図鑑』神嵜 真貴雄著(2015.04.29)
- 『ネイチャーガイドと歩く屋久島』 ブルーガイド(2011.07.11)
- 『屋久島ヒトメクリ』5号発行(2011.06.18)
- 「屋久島」 大沢成二写真集 出版(2011.04.27)
- 『屋久島ヒトメクリ』4号 2011.1.18(2011.01.19)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
なお、左欄にまなつ奥さんのブログ「syouさんの今日の料理」へのリンクを張ってあります。なんとうまそうな。
投稿: モスフォ3 | 2008.05.14 23:36
どんカゴ画像なつかしいですね。
それにしても、良く見つけますね。最近小さいものがめっきり苦手になっているものとしては、酷です。
それに、祥さんのブログをリンクいただきまして、当人に成り代わりお礼を言います。
お腹が空いたときに見るとこちらも酷ですよ。
投稿: 渋-mana | 2008.05.15 17:08
この映像のことは池田U子さんに教えてもらいました。自然館にお客さんを連れて行くたびに、これを見せて自慢しています(笑)。
投稿: モスフォ3 | 2008.05.18 19:17