『水の屋久島』 志水哲也写真集.平凡社
この写真集に収められた写真の大半は、屋久島通を自称する人でもみたこともない風景だと思う。ぜひ手にとって見ていただきたい。できれば買ってください。恥ずかしながら小原による解説文(?)も巻末に収録されています。
新鮮な切り口というのはこういうものを言うのだ。物事に取り組むときには、よく研いだ刃物を持つ必要がある。
そのへんに見えるもの、聴こえるものを鵜呑みにしてみたところで、他のたいていの人も同じようなもので、だから陳腐化する一方なのだ。言葉の鮮度は消費され、景観は見られると減るのである。
エコツアーガイドであれなんであれ、同じことを進歩もなく続ければ、当然磨り減ってしまう。私がこれまで仕事を続けれてこられたのは、誰も見ることのできない自分だけの屋久島というものを結構たくさん持っているからで、普段の部分がいくら磨り減っても、奥からまだ補充が利くと思っている。
この写真集は、私が同じ言葉で語れる数少ない友人の手によるものだ。この本に描かれた世界のかなりの部分は私の世界と重なっている。全部は出したくないけれど、少しずつわかる人に紹介したい、そういう思いも共通しているような気もする。
もっともこれらの写真の大半は、普通の人にはたどり着けない特殊な場所で撮影されたもので、ここに行ってみたい!と思われても無理です。写真だけで味わってください。
















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