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2008.08.17

森の中2題

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夏の照葉樹林を歩いていると、初夏に成熟したタブノキの種子が、すでに発芽し始めているのをあちこちで見かけます。この写真は、梅雨の増水で流された種子が、川原の砂地に打ち上げられ発芽したところ。海流をゆくココヤシの旅のミニチュアのようです。

タブノキは照葉樹林のチャンピオンのひとつで、教科書的には暗い森の中でも育ち最終的に原生林を構成する極相種、と思われています。

しかし屋久島で見る限り、タブノキの仲間は鳥に好まれてどんどんあちこちに散布され、空き地ならどこにでも顔を出しますので、パイオニア植物としても振る舞うオールラウンドな植物と考えるべきでしょう。

タブノキの属するクスノキ科は、カロリーたっぷりの果肉で鳥を魅惑して翼の比類なき移動力を手にし、大きな種子のパワフルな発芽力にモノを言わせるしたたかな一族です。

 

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こちらは雨の合間に朽木から這い出てきたキフシススホコリが小高いところに固まったところ。『風の谷のナウシカ』原作版をお読みになった方ならご存知の動く菌類、「粘菌(変形菌)」の実物です。

有名な動き回る変形体は鮮やかな黄色の大きなアメーバのようなもので、白谷などにいるとぎょっとするほど目につきます。この写真はすでに固まって胞子体に変身したところで、もう動きません。

この個体は差し渡し20cmにもなる巨大なもので、雨を受けて崩壊し始め、胞子が散開しつつあるようです。

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