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2008年11月

2008.11.29

安房小中教育講演会@安房公民館 2008.11.3-4.

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安房小学校・安房中学校両PTAは、11月3・4日に、静岡大学教育学部小林朋子准教授を講師にお招きして、合同で「教育講演会」を開催した。

『子供の話の聴き方』『思春期の子供の心理と対応のポイント』の演題で二晩にわたり講演を聞くことができ、PTAとして大いに勉強になった。私は安房中PTA研修部長として、安房小PTAの菊池研修部長とともに実行委員を務めたが、有意義な催しになり満足している。

小林先生には、昨年度も安房小学校で発達障害の子供への対応をテーマに講演をしていただき、その評価は高かったが、今年も期待にそぐわずわれわれPTA会員の心にまっすぐ飛び込む内容だった。

一見可愛らしいお嬢さんのような人なのだが、その実たたき上げのスクールカウンセラーであり、豊富な事例対処の実績とその分析力で日本カウンセリング学会の学会賞(松原賞)を受賞している。

小林さんは実はYNACのお客さんである。

ガイドの際には、屋久島の自然や社会のことから話題がどんどん広がって、さまざまな話題をお客さんといろいろじっくり話しこんでしまうことがある。

お客さんにはもちろんさまざまな分野の方がいて、こちらも勉強させていただくことが多いのだが、一昨年私がモッチョム岳登山を担当したこの女性は、教育の現場についてよくわかっている無類に面白い人で、聞けば大学の先生だという。「屋久島の学校で呼んでくださるのなら、話させてもらいますよ」とおっしゃるのである。

私はそれまで地域小学校にたいした貢献もしていなかったので、反省して次の年PTA研修部長に就任し、秋の教育講演会の枠を生かして小林朋子先生の講演会を企画したのだった。

屋久島を求めて訪れ、この島を大切に思ってくださる方は多いが、屋久島の次代をになう子供のために、ここまで具体的に関わってくださった方は初めてである。その取次ぎ役を務めることができたのは、ガイド冥利に尽きる幸運としかいいようがない。

日々の心労を休めるために屋久島を訪れるのに、そこでまた仕事をさせてしまうのはとても申し訳ないのだが、おかげで安房のPTA一同大きく目を開かされ、成長したと思う。

冒頭の写真は、会場をうならせた「風船⇒紙風船⇒栗のイガ」を使って心の状態を表現したひとコマ。インタープリテーション技術面からもとても参考になった。

なお、くだんのモッチョム岳登山でご一緒した小林先生の親友のOさんは、バッハを奏でる高雅なオーケストラのヴァイオリニストであり、こちらもなにか企画を・・・とちょっと考えている。

⇒南日本新聞の記事「081116.jpg」をダウンロード

⇒小林準教授のブログ『ある日のコバ研

⇒菊池安房小学校研修部長のブログ『フォトライター菊池の屋久島移住ライブ日記

淀川小屋バイオトイレ実験終了 2008.11.26.

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淀川小屋のバイオトイレ実験が終了。機材を栄電社のスタッフが無念そうに撤去していました。設置したのかと思っていましたが、一年度の実験だったようです。

分解はある程度でき、悪臭も軽減されるなど一定の結果は出たようですが、いかんせん使用量が予測より多かったこと、前回の実験と同じく水分が蒸発してくれなかったこと、そのために便槽の小ささがネックとなり、期待された結果にならなかったのが敗因だったようです。

栄電社の方は、登山口のトイレのようにバキュームカーも保険として使える場所で、再実験を行いたいと言ってました。

しかし淀川のトイレはそろそろ動きそうです。環境省ではすでに立案がすすんでいるようですが、計画されているのはバイオトイレではないらしい。

2008.11.28

屋久島には関係ありませんが、ポール・マッカートニー!

あんまりびっくりしたので、屋久島には関係ありませんが紹介します。

ポールが『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』を歌っている!! 

説明するのも気恥ずかしいくらいですが、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のラストを飾る格調高い名曲です。実験的なオーケストレーションでまとめられたカラフルかつサイケデリックな構成で、前部と後部の叙情的なパートをジョン、中間部のテンポのいいつなぎ部分をポールが作っているため、普通はジョンの代表曲と見なされます。

解散したバンドの曲を旧メンバーが演奏するのは当たり前のことですが、ビートルズの場合ちょっとした物事があまりにも巨大な影響を与えるため、他のメンバーの曲を演奏する、というのは非常に重要な意味を含んでしまうのです。窮屈なことでしょうが。

この映像は、2008年6月1日にBBCで放映されたリバプールでのライブからとのことです。アンコール2曲目らしく、声はジョンのパートでやや不安定になりますが、もはやこの人たちは世界遺産的な存在ですから、いいのです。演奏は気合が入ってます。エンディングは『平和を我らに』につないでしめました。

最後の方で客席にヨーコ・オノっぽい人が2回ちらっと出るのですが、どうでしょう。シルクハットかぶってるから違うか(笑)。

ジョンへの追悼として1990年にやはりリバプールでポールが『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー~ヘルプ~平和を我らに』のメドレーを演奏したことがあります。このとき演奏終了後に観客のなかから再び『平和を我らに』の合唱が沸き起こり、ポールが感動してバンドも再び演奏に加わった、という有名なエピソードがありました。

結構じいん、ときています。ポール66歳です。

余談ですが、立川市の商工会長さんが高尾山を歩いていたら、下からポール・マッカートニーが登ってきて驚いた、という話が以前新聞に載ってました。それはびっくりするだろうな~。私も今はなき鹿児島発屋久島行きYS11機内でビョークと遭遇して、魂消たことがありますが(笑)。

2008.11.27

鹿児島大学ワンダーフォーゲル同好会OB会屋久島総会 2008.11.22-23.

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KUWV OB会屋久島総会@『四季の宿 尾之間』 (温泉至近、ロケーション最高)

往年の猛者が集い、久しぶりの屋久島を堪能。屋久島の山をホームグラウンドとして縦横に尾根を谷を駆け回った面々です。鹿児島大WVはマイナーながら屋久島の沢登りに面白い記録があり、主だった記録が出揃った後に重箱の隅をさらった、というような活動をしました。

一見丸くなった先輩方に、凄み走った行動能力や夜の魔王ぶりは影を潜めたかと一瞬思いましたが、・・・そんなことはありませんでした(笑)。

今回の会場となった『四季の宿 尾之間』はこのところ精力的に屋久島を歩かれている顧問のK先生の定宿であり、まずモッチョム岳を借景としたコテージのロケーションに一同感激。

屋久島の魚や鳥などの盛りだくさんの食材に加えて、畜産関係の大物先輩お2人からの「超豪華差し入れ」で盛大な炭火焼が行われ、出席できなかった先輩からの高級黒糖焼酎2本組みに舌鼓を打ちました。かなり余るかと思われた料理ですが、ほぼ無くなったのが喜ばしい。

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にもかかわらず、翌日は早起きして太忠岳登山というところがさすがくさってもワンゲルです。のんびり歩いてきましたが、「頂上もさることながら、登る途中の森というのも楽しめるものだなあ」と気付くあたりが年輪というものでしょう。この山行に臨んで新調したゴアの雨具のパンツだけをどこかにおいてきた人もいましたが、心配した雨もたいしたことは無く、いい一日になりました。

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しかし当時最もタフとされていた先輩が、いまだに最もタフだったというのには考えさせられました。

なかなかそれなりの大義名分がないと、はるばる屋久島などへは来にくいものです。名目を作って屋久島旅行というのはいろいろ使える手かもしれません(笑)。

2008.11.22

訃報 日吉真夫さん

『生命の島』編集人の日吉真夫さんが、11月20日夜亡くなった。(享年71歳)

本日22日18時よりお通夜、23日10時より葬儀が屋久島町長峰のご自宅でいとなまれる。

年末に予定されていた『生命の島』最終号84号の発行、そしてあと2ヶ月だったお孫さんの誕生を待たずに逝かれることとなり、さぞ残念な思いをされていたと思う。

しかし、昭和61年(1986年)より現在にいたる22年間にわたり『生命の島』全84冊を発行されて、激動する時代を迎えた屋久島の情報・知識の中枢を確立・維持しつづけてこられた偉大な功績は、永く残るだろう。

またさまざまな機会に語られたその言葉の数々は、未来に向けて重要な指針となることは疑いない。

屋久島はかけがえのない人を失った。その人となりを十分に伝えるのはとても私の任ではないが、残されたものを将来にわたり考え、生かしてゆく努力は続けなければならないと考えている。

ご冥福を祈ります。

2008.11.20

屋久島警察署で登攀技術訓練2008.11.19.

10月に続き、屋久島警察署の委託業務で、山岳登攀技術訓練を行いました。

屋久島は近年山岳遭難が多く、警察署の出動回数も少なくないのですが、警察官は仕事の性質上移動が多いため、常に技術研修が必要になるのです。今年度は懸垂下降などを取り入れることになったため、YNACが委託されました。

といっても1日初心者5名対象の単発の研修を2回なので、できることは限られています。そこで屋内研修でみっちり基礎を行ったうえで現場研修を行い、安全管理の徹底をはかるとはどういうことか、リスクをつぶすには何が必要か体験してもらう、という内容にしました。

10月には安房ランド線沿いの滝で行いましたが、当日は今年初の冬型で、山は雨になったので、現場研修は天気のいい麦生港の高さ10mほどの法面を会場としました。

(続く) 

2008.11.16

林野庁の「廃棄物」放置@永田岳山頂

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永田岳山頂付近の光景の驚くべき光景。林野庁の「植生回復事業」の際のヘリ荷揚げ用ネットがたくさん放置されています。ほとんどゴミ捨て場のような状態です。

現場付近は風化花崗岩の急斜面で難工事を強いられたところで、作業が難航したことは聞いていました。しかしそれとこれとは話は別です。その際に出た廃棄物(?)をこのように放置するとはどういうことでしょうか。

実質的に登山道整備のための工事だということは承知していますが、ネットの下敷きになったヤクザサなどの植物は明らかに枯れています。仮にも「植生回復事業」です。登山者が荒廃させた植生を林野庁が回復させるのだ、という建前で行われているのですから、こんなことでは困ります。

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こちらは鹿之沢小屋の残置ゴミ。内容を調べると登山者の残したものではなく、作業で滞在した際に出たゴミを、遺していったように見受けられます。このとき私は余力が無く回収できませんでしたが、責任者の方、片付けてもらえませんかね。これ。

花山のスナップ

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月始めの花山縦走のスナップです。これは花山広場の巨木群のなかで。何度訪れてもこの壮大な奥行きのある森のすがたは胸のすくようです。そう簡単にたどり着けないところがまたいい。

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これは永田岳の祠の中から入口を見たところ。霧がわきたって神秘的なながめです。

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永田岳祠。「三岳」のひとつだけに三岳のプラ瓶がならんでいます。お供えものですが全部空瓶です(笑)。しかし気持ちの込められたものとはいえ、こうたくさんあると美しくはないですね。片付けた方がいいかも。

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2008.11.07

志水哲也屋久島写真展+講演会@屋久杉自然館

おすすめです!

写真展「水の島」屋久島展と講演会のお知らせ

◆写真展「水の島」屋久島展が開催されます
屋久杉自然館 11月11日(火)~12月10日(水)
TEL0997-46-3113
(11/11~16は志水さんが会場に滞在して随時写真解説します)

またこれに併せて講演会が開かれます。

◆志水哲也 講演会「幻の滝に挑む!~知床から屋久島まで~」
屋久杉自然館 11月12日(水)19時~
 2004年お正月に「黒部幻の滝に挑む」がNHK総合で全国放送され話題を呼んだ。幻の滝に挑んだ写真家・志水哲也が、”屋久島の滝”に挑む! 日本中の滝を見てきた目線で、屋久島の渓谷や滝の特色を語る夕べ。

志水さんは日本山岳ガイド「上級登攀ガイド」資格を持ち、全国をフィールドにガイド業も展開されています。

講演会では、滝や森林について、ガイドについて、沢登りについてなど、いろいろ質問もできると思います。どうぞお誘い合わせの上、ご来場ください。

黒部にもまた行きたいなあ。立山杉も見学したいものですね。

2008.11.04

コハウチワカエデの紅葉

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コハウチワカエデの紅葉。淀川橋にて。

屋久島に黄色くなる落葉樹は少なくないのですが、高木で赤くなる種はこのコハウチワカエデくらいです。

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その夜の強い雨で、だいぶ落葉してしまいました。花山にて。

福島から屋久島へ 海を渡るアサギマダラ

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10月21日、屋久島西部林道にいたアサギマダラ。同行していたSさんが、翅になにか書き込みらしきものがあるのを発見。疲れているのか逃げようともせず、そっと捕まえてみました。

「デコ 8/18 SRS 7790」とあります。これは今年の「8月18日」に「デコ」という略号の場所で「SRS」を略号とする人がこのチョウを捕まえて、その旨マーキングしてから放した、というしるしです。通しナンバーが「7790」頭めですから、これまでにもの凄い数の標識を行っている人だということがわかります。

このチョウは、南は台湾から北は函館付近までのかなりの距離を、初夏に北上、秋に南下することがマーキング個体の最捕獲によって確認されています。いったいどこから飛んできたのでしょう。

アサギネット」という情報交換掲示板サイトのあることがわかり、早速調べてみました。すると驚いたことに、このチョウは屋久島から1200kmも離れた福島県北塩原村、いわゆる裏磐梯のグランデコスキー場で栗田昌裕さんが放ったものだということがわかりました。小原の報告はこのサイトの 2)【2008年秋のSRS関連のアサギマダラの移動際捕獲の時系列リスト】に記録されています。

グランデコ発の、秋の最捕獲の報告は、群馬⇒長野⇒愛知⇒三重⇒和歌山⇒高知という順に移動してゆきます。渡りはおおむねこの日本南岸ルートが多いようです。今年は屋久島を越え、1400km近く離れた喜界島でこのシリーズのチョウが確認されました。昨年はさらに遠く、なんと与那国島まで到達した個体が確認されています。

Photo

Sさんも私もアサギマダラの標識最捕獲は初めての経験でしたが、まったく恐るべきチョウがいたものです。来年の初夏には、こんどは北上する個体が発見できるでしょうか?

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