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2008.12.16

「もののけ姫の森」の最期

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白谷の苔の森に設置されていた「もののけ姫の森」の看板が、12月15日屋久島レクリエーションの森保護管理協議会の作業で撤去されました。

林野庁屋久島森林環境保全センターの職員によれば、この名称の使用について問い合わせた保全センターに対し、スタジオジブリ側から、営利的な件での表示使用は認めないという意味の回答があったとのことです。

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撤去後のようす。

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看板を解体しています。

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「もののけ姫の森」最後の日とあって、看板を借りて記念撮影している人も。

もっともジブリ側は、一帯を通称としてそう呼ぶことを拒否しているわけではないそうです。

撤去については、歓迎すべきことだと思います。過去にも記事をエントリーしましたが、理由は次の3点です。

①看板によって、くくりつけた簡易柵以外何の保護策もないまま利用者の集中がすすみ、急激に現地の荒廃が進んだこと。

②いまどき観光地として安易に映画やテレビなどのメディアに頼ろうとすると、そのメディアのイメージが消費されるに伴い、こちらも巻き添えをくって陳腐化する危険が大きいこと。

③若干モデルに使われた可能性はあるこもしれませんが、基本的に白谷雲水峡と『もののけ姫』とは無関係であること。

というわけで、めでたしめでたし。

たまたま通りがかった友人のガイドAくんも、「はずしたんですか!そりゃーよかった!」と嬉しそうに叫んでいました(笑)。

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コメント

やたー!

在りし日の姿のポスターを部屋に飾って毎日眺めている事ですし(「もののけ姫の森」の記述は折り曲げて隠してる)、
変わり果てた姿を見る勇気が無くてここに近寄らないようにしていましたが、
これで数年後に何とか訪れる事ができるかもしれません。

養生できますように。

僕も大賛成です。
初めて、もののけの森を見た時は、雰囲気なくてショックでした(白谷の原生林コースの方が、よっぽど雰囲気あったので)
これで、少しは森も再生してくれるかな?

たしかに看板などなくてもよかったですね。
また屋久島が好きになりました!

この記事へのコメントは終了しました。

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