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2009年2月

2009.02.17

白谷雲水峡、通行止めは2月末まで

法面が崩壊し、通行止めが続いている県道白谷雲水峡線ですが、鹿児島県による「2月末まで通行止め、3月から片側通行できるように頑張ります」との見解があったもようです。

ずいぶんかかりますね。でも県道の他の箇所の拡幅工事を進めることができたので、関係者はある意味ほっとしているんだろうと思います。

また正直なところ、オフシーズンにこういう養生期間をおいたほうが、登山道には良いような気がするのです。雨勝ち、雪勝ちの時期は歩くとどうしても侵食が進みますし、反面、屋久島の登山道は放置しておくとけっこう回復しますので。

田口ランディ「『パピヨン』

田口ランディの新作 『パピヨン』

PR動画です。

角川学芸出版HP
http://www.kadokawagakugei.com/detail.php?p_cd=200809000524

ある意味屋久島が転換となった思索の遍歴が、どれほどの高みにまでたどりついたか。
ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思います。

2009.02.16

屋久島警察署の雪山技術訓練 2009.2.13.

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昨年秋の登攀技術訓練に続き、今度は雪山技術訓練です。

↑これは高塚にちょっとだけ残っていた雪渓で、一応基本はすべてキックステップ!ということは指導しました。しかし、ここ以外の雪は融けてしまってぜんぜんありません(泣)。↑

まあ雪がないなりに、役に立つ搬出技術をいくつか指導しました。

①「要救」を背負ってロワーダウン搬出。

まず救助者が「要救」をこんな風に背負う。↓(写真はイメージ、モデルは愛ちゃんです)

このザックはロウアルパインの「ワープ」というモデル。スコップホルダーになっているフロントパネルをオムツ風に使って「要救」を人間ザックにできるので便利です。テープで「要救」とザックをぐるぐる巻きに固定するとさらに安心。。雨具を使う方法もありますが、ずれやすいのでいまいちです。

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「要救」と救助者の二人はそれぞれハーネスをつけています。

まず「要救」のハーネスにメインロープをくくり、スリングでチェストハーネスをつくって胸のカラビナにロープをかける。

メインロープを半マストで上から確保。

「要救」を背負っている救助者は、メインロープにセットしたマッシャーからスリングで自分のハーネスにビレイを取り、そのスリングをチェストハーネスにかけてコントロール。

この状態でビレイヤーは二人をでビレイ、救助者はクライミングダウンで急斜面を下る、というわけです。

わかりますかね?・・・というわけで、救出二人組みを簡単な半マストビレイを使って安全に急斜面を下ろす方法でした。

②ザック担架搬出法

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これは非常に使える方法です。ザックを3個用意し、ショルダーストラップ同士を4個のカラビナで連結します。

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ここに人が横たわる。

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ヒップハーネスやチェストハーネスで固定し、

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ショルダーストラップを持って搬出します。4人でも驚くほど軽々と持ち上がりますが、長距離の搬出の場合は6人で持つのが適当でしょう。

また山から搬出されるのは、自業自得とはいえかなり苦しいものですが、どうしても遠慮して苦痛を我慢する傾向があります。その点この方法だと搬出される方も楽ちんです

大株歩道の階段は少し狭いですが、軌道や淀川登山道ならこれを大勢で運べばかなり効率がいいはずです。

2009.02.15

地理の教科書に屋久島登場 (私も)

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安房中学校で使っている地理の教科書です。

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「イラストマップをつくろう」の章に屋久島登場。さすが話題の地域ですね。 空撮に縄文杉、白谷、ヤクザル・・・。

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なんと「エコツアー」も登場です。白谷、まだあんまり荒れてないな。今は森を見つめる人々と、奥のほうにガイドらしい人物が。

ん? これは・・・

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あれっ! これってもしかして私? ・・・私ですよね。

なんと、教科書に登場です。

いつだ、これ? えりの水色のジャケットは、たしか昔着ていたビアスポの雨具。10年くらい前かなあ。

だいたいなんで私が出てるんでしょうね?誰の写真だろう。

現場がいまこんな感じですですから、やっぱり10年くらい前かなあ。

2009.02.14

皆既日食協力金1000円?

2009年2月13日付け朝日新聞鹿児島版によると、

「4500人の受け入れを公表している屋久島町は、皆既日食対策費として入島者1人あたり1千円の協力金を求める計画を明らかにした。」

とのことです。1000円×4500人=450万円集めようということになりますかね。

事実関係、特にその内訳を確認しようと役場に電話をすると、「本日は閉店いたしました」と録音アナウンス。

閉店(笑)?

まあ、私は地元なので、いざとなれば直接出向きますから構いません。

しかし、みなさんが平日に電話をかけ続けても・・・仕事中に(笑)・・・パンク状態でぜんぜんつながらないのですから、土日にこそ申し込みをしたいですよね。屋久島町が呼びかけたことにみんな反応してくれているのだから、役場にはきちんと対応する社会的責任があるのではないでしょうか。職員の負担が大変だ、というのなら負担がかからないような増員やシフトを工夫すればいい、と思いますが。

まあ確認できないままでなんですが、とりあえずコメントします↓。

同様に受け入れ管理を始めている他の自治体は、サービスとその代償という形をとっているのに、大勢の来島は迷惑なので、そのペナルティとしてまず金を取る、という思考回路は屋久島だけです。

これは不健全、と言って悪ければ、逃げの発想ではないですかね。誰か協議会の中でものを言う人はいなかったのかなあ?

でもまたぞろ「協力金」です。たぶんこの日食をテコに入島料につなげて、というもくろみもあるのだと思いますが、あまりにもアバウトです。

ヤクスギランド300円

トイレは別で100円

白谷300円

これもトイレはべつに100円

それ以外のトイレが大変なので500円

林道が混むので250円か500円(3歳以下はただ)

日食なので1000円

正当性のある料金ならわかりますが、全部協力金です。当然のように要求されてしまうのですが、「協力しないのは自然を大事にするつもりがないのですね」と言わんばかりの態度ですな。善意の強要はには抵抗を感じます。

可能なところから実行に移してゆく、というと現実的に対応しているかのような印象がありますが、方向性に筋が通っていないと、こういうふうに流れてしまいがちです。

保全募金については私は当事者なのでなお支持しますが、いろんな行政機関がそれぞれ勝手にお金を集めようとしているところが不埒です。

屋久町の中でも「保全募金」は環境政策課、「トイレチップ」と「荒川林道利用料」は商工観光課、「日食協力金」は企画調整課に権限が分かれています。そのへんが絡んでいるのでしょうか。

屋久島の自然観光施設への予算投下は、そのほとんどがアクセス道路の維持管理ですが、これはすでに税金で行われているものです。

そしてその是非はともかく、地元はそのインフラを活用して産業を展開する権利と義務を与えられている。

持続可能な開発に関しては、すでに地元主体でエコツーリズムという哲学がしっかり検討されている。

逃げている場合ではないのでは。

2009.02.12

日食前後1週間の屋久島入島者数を町が一元管理~できるのか?

7月の皆既日食前後1週間の船便での屋久島入島者を、屋久島町が一元管理する、との報道があったが、その内容に唖然としてしまった。

この記事を読む限り、7月19日~25日の一週間、キャパを越えて押し寄せる観光客は迷惑であり、町として完全規制を貫く、といわんばかりの意気込みである。

こんな大枠を一方的に突然決められても、当事者は困るのだ。

詳しく聞こうと思っても、窓口の「日食予約センター」に問い合わせが殺到して回線がパンク状態になっており、ぜんぜん連絡が取れない(笑)。

かろうじてつながった電話で確認した内容によると、「当日の全体のキャパを宿の定員(4200人)とキャンプ場の定員(300人)計4500人に限定して、宿の取れた人から優先して船の座席を割り振ってゆきます」ということのようである。

日食ツアーというのは要するに町の予約センターを通した予約はすべて日食ツアーということにし、町がマージンを取る、ということらしい。日食ツアーという名のツアーが行われるわけではない。

また、予約センターは申し込み人数が多ければ3月20日に抽選を行って、外れた人は島に入れないという。

なるほどかなり厳しい規制のようだ。ところがさらによく聞くと、「日食予約センター」の予約以外に、各船会社でも一般予約は受け付けるというのである。

それじゃあぜんぜん一元管理じゃないじゃないか(笑)。

鹿児島商船とコスモラインに問い合わせてみると、町からの予約枠がどのくらいになるかわからないが、1ヶ月前の予約開始のその前に、「予約センター」の分を優先して入れ、余った分に一般の申し込みをもらう、とのことである。要するに町にはねられても、普通の予約はぜんぜん可能なのである。

果たしてこの「一元管理」とやらはうまく行くのか?

現在の入島人数のキャパは、1日につきフェリー2便約1500人、ジェットフォイル7便約1750人、合計3250人/日。飛行機6便約450人で、合計約3700人ということになる。

町はすでに「受け入れ可能数4500人」と宣言してしまったのだが、3日間交通が満員になれば、3日分の来島最大人数は11100人で、6600人オーバー。飛行機は除くとしても、5250人オーバー。町が「これで町の決めたキャパは満杯ですからこれ以上予約を入れないでください」、と言ってみたところで、そんなことを各船会社が7月の稼ぎ時に受け入れられるわけがない。

もうすでに破綻が見えているではないか。

この状況では、町が「合法的な来島は町が認めたものだけです、それ以外に来る人は非合法です関知しません」 といったって、それは言い逃れにしかならないだろう。

もし何も手を打たなかった場合、宿の取れなかった5000~6000人はどうするか。山小屋に集中する可能性が高くないか?

予約センターで宿泊を確認したとき、「山小屋に泊ります」という人は確実にいるだろうし、それを拒否する理由もないはずだ。また予約を断られたので、並んでフェリーに乗ってきました、という人だって当然でてくるだろう。

町が人数を決めて、それより多い人に門前払いをしようとしても、現実的な対策を考えなければ、受け入れられなかった何千人という人々が、ただでさえ過剰利用が問題にされている山中に集中するかもしれない、ということだ。

いいのか?それで。

この規制話の当初から、大人数が殺到して島の生活が破綻する、などと町はマイナス面ばかりを強調してきた。しかし、どうもわからないことがある。

関係者は日食って楽しみじゃないのだろうか?

私などは凄く楽しみなのですが。

なにしろ皆既日食がこの世界遺産の地屋久島で見られるのである。世界的大スペクタクルではないか。苦労はあるだろうが、ここはひとつ世界中からやってくる皆さんと一緒にこの一大天然ショーを楽しみましょう!という意見がどこからも出ないのはなぜだろう?

里帰りや知人友人枠は多少期待できるだろう。しかし特設キャンプ場などは用意しない、などと頑張ってる場合ではなく、少なくとも2000~3000人規模のキャンプ村くらいは開設しないとまずいのではないだろうか。

その程度の人数なら、大地震被災地の避難キャンプや難民キャンプ、あるいは何万人クラスの大規模なロックフェスティバルなどのノウハウが、国内に蓄積されているはずだ。

あるいはホームステイ制度を作って、一般世帯に臨時の民宿になってもらうというのはどうだろう?

まだ時間はあるのだ。破綻の見えている計画に固執せず、楽しいイベントとして日食を迎えるわけにはいかないだろうか。

2009.02.02

ミシュランで屋久島が三ツ星獲得!!

09年2月2日付朝日新聞によると、3月に発行されるミシュラン「緑のガイド」日本編で、なんと屋久島が堂々三ツ星を獲得したらしい!

シュランガイドには4種類のシリーズがある。1.赤いガイド(ギド・ルージュ) 2.緑のガイド(ギド・ベール) 3.実用旅行ガイド 4短期滞在用ポケットガイド.

元も有名なのは赤いガイドで、レストランに例の星がつく権威あるものだ。緑のガイドはダイヤメーカーであるミシュランがドライブ用に作成した伝統ある観光ガイドブックシリーズ。

実用旅行ガイドはレストランと観光ポイントがまとめられたもので、2007年に発売されて話題になった日本版はこのシリーズである。

緑のガイドが制作されることは、昨年の7月に発表されていた。迂闊にも見落としていたのだが、そういえば昨年、妙にフランス人が多かったような気がする。縄文杉で「ボンジュール!」とかあいさつしたりして。

YNACのお客さんにもそういえばフランス人の方がいたな・・・、・・・ま、まさか!?

ちなみに屋久島以外で三ツ星獲得は、やはり世界遺産ラインナップに加え、高野山、伊勢神宮、五箇山などで、世界的な魅力のある、「本物」が選ばれている。

「少人数の勝手な調査で日本のなにがわかる」と考える向きもあるようだが、こういう格付けというのは、徹底的に当事者と無関係で、かつ立場・実力を明示した「眼力」あるものによって一方的に発表されなければ意味がないのだ。

権威にすりよるのではなく、権威を突破して得られるのが本当の評価というものだろう。なにがどのように評価されのか、詳しいことは仏語版に目を通してからでないとわからないが・・・いや、ほんとにちょっと読んでみないと大変なことですね、これは。

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