ヒキガエルのオタマ2
西部某沢で育つヒキガエルのオタマたち、ついに手足が出てきました。
オタマジャクシの足は「生えて」きますが、手はぷよぷよのおなかの脇に「出来て」から「出て」きます。おなかのぷよぷよが自ら引いてゆき、手が出現してくるのです。サンショウウオみたいですね。
お、これは顔つきといい、川のたるみ具合といい、なんとなくヒキガエルっぽくなってます。足の筋肉も立派になってきました。
うわ、いっぱいいます。尻尾もまだ立派なものから、だいぶ引っ込んだものまで、いろいろです。
すごい数です。オタマがこうも一斉にカエルになりつつあるところを見るのは初めてです。川の水たまりですから増水すれば一巻の終わりなのですが、なんとか梅雨前に逃げ切ったようです。
尻尾がなくなったものは上陸を開始します。ということは、鰓がなくなって、体内ではすでに肺が出来て、肺呼吸を始めているのでしょう。小さな体の中で、劇的な変化が起きている。両生類といいますが、われわれ脊椎動物が、水中から陸上へ死に物狂いで進出した時の再現劇を行っているんですよね、これは。
皮膚が乾いても平気なのがヒキガエル。三々五々とあちこちへ散ってゆきます。多くはヘビや鳥に食べられてしまうでしょうけれど。
頑張れよ。
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