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2009.07.19

トムラウシ山と美瑛岳の大遭難 2009.7.16

大雪山系トムラウシ山と美瑛岳で大遭難が起きた。今のところ地元北海道新聞の記事のシリーズが丁寧でわかりやすい。当日の行動記録は毎日新聞のこの記事が詳しい。これら十勝の北国境稜線は、高校時代に繰り返し縦走した思い出深い山々なので、他人事とは思えない。

トムラウシの事故は屋久島にもよく来ているアミューズトラベルのツアーである。死亡8名+ヘリ救出5名、自力下山5名ということで、一団体がほとんど全滅という事態はただ事ではない。

ガイドのはしくれとして察するに、ガイドが苦しむのは、なんらかの事情があってグループの人心を掌握できないとき、そして行動を決定する権限を持たされていないときである。

権限を持たされていなければリーダーシップを発揮できず、事態の変化に対応することができない。どんなばあいでも責任と権限は一体になっている必要がある。

逆に言うと、ガイドが安全の確保という責任を最優先するためには、上層部はガイドの権限を制限してはならないのだ。完全に任せなければならない。だからこそガイドのスキルが重要なのである。

これは屋久島の同業者としても他人事ではない。

会社とガイド陣の責任は免れないだろうが、現在のところ不可解なことが多すぎる。これからの検証を待つ。

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コラム」カテゴリの記事

コメント

新聞報道だけではわからないことや、信じられないことが多いですね。しかし、これはもうパーティ全滅に近い惨状ですから、ちゃんと解明してほしいですね。
先日(7月上旬)屋久島でも、車で上がれる紀元杉あたりで霧+土砂降りの雨。で、気温が10度台前半(10~14度)でした。ほんと、山の気象は難しいです。自分も実はなかなかできませんが、謙虚さと慎重さあるのみです。

アミューズトラベルの責任が問われていますが、やはりガイドにどれだけ権限が与えられていたかが焦点になってきました。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/178188.html

道新によると、

「(アミューズの)松下社長は、ツアーガイドには緊急時に現地で日程延長を判断する権限も与えているとも説明。ツアー継続や中断の判断は基本的にガイドに一任しているとの認識を示した。」

とのことなんですが、これだと権限は与えているのだから、事故の原因はガイドの判断ミスにあるのであって、会社の責任は小さい、という認識ですね。

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