秋にぴったり温泉川 (残念、屋久島ではありません)
熊本県市房山で開かれる海外溯行同人総会に参加にあたって、前哨戦というか話題提供というか、霧島山塊の某川に向かった。車で連れて行ってくれたメンバーは、某国立大学の教授2人という豪華さ(?)である。
赤茶けた岩の色から想像できるとおり火山性の谷で、特筆すべきは、その上流に温泉がたっぷりわいているという点だ。
初めは大してぱっとしない川原だが、少しづつこのような滝が現れる。10月も末だというのに、温泉の影響か水はあまり冷たくない、というより、ぬるい。さっと吹きつける谷風はふつう涼しいものだが、なんだかむわっとあたたかく、蒸し暑さすら感じる。
川岸にはダイモンジソウがたくさん咲いていたが、そのなかにこんな花があった。屋久島に多いヘツカリンドウにそっくりなのだが、葉がずっと小さい。後で調べると「アケボノソウ」だった。
進むうちに、川の水は「あったかい」から「熱い」へと変わってきた。川岸に温泉が湧いているというのではなく、川が温泉化している。私もそこそこ長く沢登りをやっているが、湯気を上げて流れている川など生まれて初めてだ。そろそろ入浴の場所を考え始める。
砂防堤の下に滝壺のようなたまりができていた。露天の大温泉プールの趣で、湯温はまさに入りごろ。すばらしい!貸し切りなので好きなだけ泳げる(笑)。足の立たない深い淵だしやや白濁しているので、もし溺れて沈んだらなかなか見つからないかもしれない。
上流の源泉まで行ってみたが・・・地獄のようなものすごい景観には惹かれたが・・・熱すぎて、とても入れない。結局適温のこの温泉プールでくつろいだ。
お勧めはこれ。源泉かけ流しの豪快な打たせ湯。放水口の下のいい位置に足場になる石が沈んでいる。ただしそこまでは泳いでいかなければなりません(笑)。
沢登りのルートとしてはまあまあだったが、温泉は期待以上のすばらしいものだった。アプローチはいいし、なにしろ水が温かいので、冬の雪見溯行などいいかもしれない。(※源泉付近の硫化水素(有毒)には要注意です)
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コメント
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すばらしい。たるんだ体のリハビリになりそうな沢ですね。ぜひN山さんやN田等と行きたいです。
投稿: S添(KUWV61入) | 2009.11.04 23:35
S添くんコメントありがとう。
N山あたりはすでにチェックしてるかもね。
しかしながら、君がツボになりそうな気もするが…(笑)
投稿: モスフォレスター3 | 2009.11.06 12:48
いやはや、、、お疲れさまでした。
あの堰堤下では、うたせ湯よりも平らな岩でのうたた寝が最高だと信じております。みなさん、おすすめですので、どうぞお試しください。
投稿: 堅正 | 2009.11.07 00:07
N山です!
この情報は見過ごすわけには行きませんねぇ。
さてこの川はどのアタリでしょうか?
ヒントください。
地形的に天〇川水系の明〇温泉辺りかな??
投稿: N山 | 2009.11.07 00:59
>堅正様
あの極楽岩ですね。やっぱり辛口燗酒持っていけばよかったです。とっくりをそのへんに浸けておいてうとうとして、ふと気が付けば、ぬる燗が出来ていると。つまみは熊本『桜納豆』⇐激気に入りました。
>N山君
もう少し日の沈む方です。来年のOB総会のエクスカーションにどうだろうね。やばいか。白鳥神社からの道、通ってもらったけど、よくわかりませんでした。森のよさげな尾根が見えたので、あれだろうとは思ったが。
投稿: モスフォレスター3 | 2009.11.08 23:17
ははーん。小さい谷川でしょうか?
今度入浴に行って見ます。
白鳥の巨樹の森は、白鳥温泉下湯からいったん白鳥川まで下ります。
沢を渡って、右岸の幅広の尾根が“アバンダント郷土の森”です。
投稿: N山 | 2009.11.09 22:56