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2010.02.05

積雪期の花山歩道~永田岳ルートについて

mixiにありゃりゃな質問があったので、回答。
もったいないので、こちらにも張っておきます。

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積雪期の花山歩道~永田岳ルートについて

永田岳は屋久島でももっとも雪山らしい登山の楽しめるところです。

雪山の困難度としては中級程度で、鹿之沢から永田岳にかけて何箇所か緊張する箇所がありますが、それ以外は比較的危険はありません。また幸運にも雪が少なければ快適な雪山歩きになるでしょう。場合によっては厄介な判断も要求され、雪山初級者にはかなり厳しいこともあると思いますが、手ごたえのあるいいルートです。

積雪量はタイミングによりますが、降雪後で50cm~1m程度を想定しておけばいいでしょう。年によっては2mを越えることもあります。雪が多いと体力・判断力ともに大変です。

服装は0℃~マイナス10℃程度を想定しておけば大丈夫ですが、風が強い場合の体感温度はそれ相応に下がります。また気温が半端に高い場合は濡れが深刻になるので、防寒と防水と両方に備えたレイアをよく検討したほうがいいです。靴はスタンダードな雪山用がいいでしょうね。それだと下部の樹林帯は歩きにくいのですが、しかたがありません。

標高が上がるほどルートファインディングは難しくなります。

標高1400mあたりから鹿之沢小屋周辺までは込み入った灌木帯です。このあたりは湿った雪が大量に降ると、雪が灌木ごと両サイドから登山ルートに倒れこんできてバリケード化するので厄介です。この突破に労力を割かれる上、しばしばずぶぬれになります。

永田岳の上りは急斜面なので、スノーシューよりは輪かんじきのほうが有効でしょう。アイゼンは一応12本歯のオーソドックスなタイプを準備してください。ピッケルはそんなに出番はありませんが、持った方がいいでしょう。実際の歩行中はストックのほうが使いやすいことが多いです。いずれもスノーリングが有効です。
テントは樹林帯で張る場合、冬山用の内張りよりも雨用のフライシートのほうが有効だろうと思います。樹林帯を抜け出たら、普通の冬山仕様の丈夫なものでないと飛ばされるでしょうね。軽めのスノースコップは、あって良いと思います。まれにですが鹿之沢小屋が雪に埋まっている(笑)事もありますし。

2月4日現在で屋久島北部の標高1200m~1300m付近から上は積雪が確認されています。雪の量は大きく変動しますが、3月上旬までは完全な雪山想定がいいでしょう。永田岳山頂付近は岩場なので強風注意です。雪崩の可能性は少ないですが、前野ローソク岩展望台~山頂間に1か所滑落が心配なところがありますので、通過に注意してください。

地図は1/25000。ホワイトアウトの可能性もありますので、GPSもあるといいでしょう。花山歩道永田岳山頂付近までほとんど携帯電話は使えませんので、アマチュア無線の用意と、計画書の提出が必要です。

コメントとしてはこんなところでしょう。なお、ラッセル跡も無いと思った方がいいですし、下山時はルートを失いやすいので注意してください。積雪期の捜索や救助は困難です。登山者はほとんどいませんので、屋久島らしいワイルドな原生自然を独占して楽しむことが出来ますよ。

※参考 友人の昨年1月花山~永田岳・宮之浦岳の記録。雪の比較的少ない好条件だったようです。
http://sokoujin.blog90.fc2.com/blog-entry-26.html#more (←つるつる坊主さんのブログ。写真がきれいです)

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