苔仏
鎌倉、安国論寺の苔仏(こけぼとけ)。皆さんに紹介したく、コケ友バードさんのブログより拝借。http://blog.goo.ne.jp/bird0707/c/79c019363e6b37e9bb784115d90991ba
私は残念ながらまだ拝観してませんけれども。
安国論寺、立正安国論執筆記念建立で宗派はもちろん日蓮宗。東京は冬の乾燥がきつすぎてコケ環境NGですが、神奈川県南部にはいると変わってきて、箱根など苔庭がOKになります。でもそういえば鎌倉を歩いたことはないなあ。
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鎌倉、安国論寺の苔仏(こけぼとけ)。皆さんに紹介したく、コケ友バードさんのブログより拝借。http://blog.goo.ne.jp/bird0707/c/79c019363e6b37e9bb784115d90991ba
私は残念ながらまだ拝観してませんけれども。
安国論寺、立正安国論執筆記念建立で宗派はもちろん日蓮宗。東京は冬の乾燥がきつすぎてコケ環境NGですが、神奈川県南部にはいると変わってきて、箱根など苔庭がOKになります。でもそういえば鎌倉を歩いたことはないなあ。
宮大WVの人たちがきたので、今が盛りの栗生シャクナゲの森公園へ行きました。
ここの花は年々早くなってきてるような気がします。歩きだすともう森の中はシャクナゲの花だらけ。大半は台湾のアカホシシャクナゲらしい。スダジイの森の中に、ヘゴやオオタニワタリとともにシャクナゲが咲き乱れている様子は、なかなか面白いものです。
畑地として開発されてしまいそうになったこの森を、イギリスに品種改良の母種としてスカウトされていったヤクシマシャクナゲの子孫たちに里帰りしてもらい、シャクナゲの森という形にして残そう、という旧屋久町の上山利光環境政策課長のアイデアは素晴らしいものでした。
咲き終わった花は、来年の花つきを良くするため、種をつけないうちに摘み取るそうです。たしか秩父の山小屋などが花見山行のためにそれをやっていると聞いて、いいのか?と疑問を感じたことがあります。見世物と自然の花は違うと思うのですが。ここの場合は、さてどうでしょうね。
花を楽しんだ後、小楊枝川上流のお谷が滝へ向かいました。大滝と・・・
やっぱりポットホールが凄い。
我が家から海岸に降りてゆくと、隆起サンゴ礁の磯が広がっている。春の大潮だったので、潮がよく引いている。増水したジサジ川の流れ込みが結構な量だ。いい入り江なのだが、淡水が多く交わるところは生き物の影が少なく、あまり面白くない。
とはいえ、春の海、それなりにいろとりどりの海藻が萌えだしている。カメラがいまいちであまりはっきり見えないかもしれない。左下の明るい緑が海ぶどうの仲間でスリコギヅタ(orセンナリヅタ)。
真ん中の青紫の海藻がムラサキコケイバラ。
中上やや右の暗い赤がアツバノリ。これは湯通ししてホタテなどと一緒にサラダや酢味噌和えにして食べるとおいしい。
サンゴも少しある。まんなかにハナヤサイサンゴ(たぶん)。右と下のピンクは石灰藻イシノハナ(たぶん)。真ん中の左上はガラガラ類のなにか。
しかしお目当てのマフノリが全然ない。栗生にはたくさんあったのだが。
仕方がないのでアツバノリ少しと、その辺の貝を少し採って帰った。
尾之間のアラレ吹雪。3月10日。
強烈寒波の大雪が襲来、と思えばすかさず二つ玉低気圧の大雨が接近し、なかなかに混乱している屋久島です。
今日はこれから低気圧と寒冷前線の通過で、凄い雨になりそう。白谷や蛇之口は増水して渡渉が危なくなるかもしれません。
しかし先日の雪もこれで完全に融けそうです。
すでに照葉樹林の新緑が始まっているので、明後日あたりから噴き出すように山の色が変わり始めるはず。
ところで全然関係ないのですが、ガソリンがまた値上げのようですね。屋久島最安値がこれです。↓(レギュラー・現金)
高い・・・。
今全国的に安値は110円台~120円台だと思います。
屋久島はこの152円が最安値。種子島は同じくらいかな。
同規模の島だと、奄美大島は140円台、沖縄は本土とあまり変わらず110~120円台らしい。天草は130円台、淡路島も130円台。橋でつながった島はやや安か。
佐渡島は145~150円くらいとか。
やはり大きめの離島では屋久島が一番高いですね。いやはや。
長崎の出島が世界遺産登録地の候補に挙がっているらしい。それも日本政府ではなく、スウェーデン政府の推挙だという。リンネと、その高弟ツンベリー(ツンベルグ)の業績を、分類学上重要な史跡とともに歴史的・知的遺産として遺したいという趣旨だそうだ。さすがスウェーデン、見識が高い。
ツンベリーはスウェーデンの名門ウプサラ大学でリンネに医学と分類学を学んだ。出島がエントリーされた理由は、彼がリンネの勧めもあって医師として長崎へ赴き1775~76年に滞在したためだ。
この一年半程の間に、800種以上の植物を採集し、その標本を基に「フロラ・ヤポニカ(日本植物誌)」を書いた。これが、東アジアの植物分類としては最初の決定版である。
日本の植物ではたとえば、サザンカの学名がCamellia sasanqua Thunb.で、この"Thunb."が名付け親ツンベリーの略である。公園の種名板などあったら、ぜひ確かめてみてください。
なおリンネは医学者にして生物分類学の始祖。二名法(いわゆる学名)を発案し、属名と種小名ですべての生物を系統的に表記出来るようにして、生物の分類の基礎を確立した、人類史上、掛け値なしの偉人の一人だ。
われわれ生き物にかかわる者は、すべてリンネから恩恵を受けている。2007年がリンネ生誕300年祭で、スウェーデンは大いに盛り上がったそうなので、今回の推挙もその勢いがあるのかもしれない。
実は私の鹿児島大学の卒論の対象の一つがウミトラノオSargassum thunbergii (Mertens ex Roth) Kuntzeという褐藻で、学名はサルガッスム・ツンベルギーと読む。
この学名には、偉大なツンベリーを記念してマルテンがその名をこの海藻の新種に与えたのだが、正式に発表しなかったかなにかで結局ロスが代わりにこれを発表した、で、後にクンツェがこの種の特徴を調べなおして、ホンダワラ属(サルガッスム)に移した、という意味がある。詳しくはわからないけれども、名前一つにも、いろいろドラマがあるのである。
というわけで、ツンベリーさんの名は学生のころから、とてもなじみ深かったので、ちょっと嬉しかったわけです。ちなみにその他のツンベリーゆかりの地としては、新聞記事等には全然書かれていないが、喜望峰がある。これは間違いなくエントリーされているはずだ。
こういう世界遺産もありうるのだなあ、と感心した次第。でも各国が同じように偉人の足跡を政界遺産に推薦し出したら、けっこう大変なことになるかもしれませんね。
科学Tryアングル2日目。本日は、海岸に見られる地質と海の生き物について。
まず湯泊海岸にゆき、小原が講師で屋久島の土台を形作る、4000万年前の四万十層の観察。
ここでは海底で平らにたまったはずの堆積岩がむちゃくちゃに褶曲したり逆転した様子や、泥岩層に残されたゴカイのような生き物の巣穴など(生痕化石)を見ることができます。
当日のいい写真がなかったので、↑先日の地学同好会の巡見の時のもの。右上に見事な褶曲層があります。
海岸にはこんな不思議な穴のあいた石がたくさん落ちていて、みんな「?」
これは何かといいますと・・・
サンゴの骨格です。栗生タイドプール水族館のその名も「サンゴ池」。
講師は松本で、生きているハナガササンゴやミドリイシなどサンゴ類、ギンユゴイやシマスズメなどの魚類、ホンダワラ類、マフノリ、ミドリゲなど海藻類、等々、春めいた海で生き物たちを観察。ここはいつ行っても楽しいところです。
他に大川之滝でホルンフェルス(変成岩の地形)と、千尋滝(花崗岩の地形)を見て、宿に帰りました。
岡山からの実習は、リーダーである西村先生のポリシーで「みんなで自炊」を旨とします。大勢なので、巨大なミズイカや薩摩黒豚など、ローコストでありながらけっこう豪勢にやってます。
4日は大雨になりましたが、さて・・・?
岡山大学、岡山理科大学、倉敷芸術科学大学、津山工業高等専門学校がスクラムを組んで取り組む 「科学Tryアングル岡山」
文科省の戦略的大学連携支援事業です。
目玉プログラムの一つ「屋久島で学ぶ自然の仕組みとフィールドワーク技法」
いよいよ本日から始まります。YNACスタッフが講師を務めます。
すでに定員(14名)に達し、各校から理系の教員のみなさんが同行します。本日は屋久島に全員集合、夜小原が「屋久島自然概論」をレクチャーします。
意欲的な学生指導はこちらとしても楽しいし、先生方は様々な分野の専門家なので、様々な切り口から充実したディスカッションができ、われわれも非常に勉強になります。
天気はドンピシャで木の芽流し突入(笑)。
好天はあまり期待できませんが、かえって照葉樹林の新緑の開始を目の当たりにできる、絶好のチャンスかもしれません。宿舎は尾之間で温泉間近だし。
楽しみ楽しみ。
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