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2010.04.04

「海猫の黒」さんからのメール

「海猫の黒」さんからメールを頂きました。

かつてリアルウェーブの掲示板で、本格派の屋久島通としてリスペクトされていた方で、そのほれぼれするような奥深い書き込み情報には、私を含めて多くの愛読者がいたものです。

3月からの縄文杉ルートについて、私が書くよりもこのメールを読んでもらった方がよくわかると思うので、ご本人から許可を頂いて以下に掲載します。

以下メールの全文~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ご視察お疲れ様でした。もう早速荒川口でお金取っているんですね。

この荒川登山バスですが、まず、バスが貸切扱いのため、創設以来今まで便利だった屋久島交通の一日乗車券が使えません。おまけに、尾之間や宮之浦からバスで来ている者も自然館前で強制乗り換えになりました。なぜ貸切扱いにしたかも疑問ですが。

(この辺りは、おなじシャトルバス強制乗り換え方式を取っている上高地と比べるとわかります。尾瀬はもっとも入込みが多い鳩待峠口のみが、路線バスでも行っても強制乗り換えになりますが、これはバスの大きさの問題があり、あと、何より本数と輸送量が屋久島と格段に違います)。

また不思議なことに、屋久島では、貸切扱いのシャトルバスのほうが、乗合時代の運賃より高いのです。(はっきりいって貸切バスの正規運賃で定員乗せて運行するより高いです。原価計算時につまらない誘導員や何やらの金額気軽に乗せていないでしょうか・・・)

それよりなにより、登山バスに乗せて行き先は一つなのに、着いたところで、また似たような名前の協議会だか何だかが金を取る・・・さっき払ったのにまた・・・という観光客の寂しい気持は考えてくれないようです・・・。

お金の文句は寂しいのでさらにもう少し運行について・・・

昨年よりましにはなりましたが、せめて、安房にトッピーが発着する昼時間と、宮之浦にフェリーが着く時間(鹿商でも折田でもどっちが着く時間でもいいですが)、荒川口との間を連絡する接続のバスが欲しいです。あるいは乗合タクシーの検討もいいですが。

また乗用車(レンタカー含む)の利用客を、早朝に麓の安眠を妨げない自然館での乗換えにするのはよくわかります。でも、徒歩や公共交通機関の利用者には、自然館はあまりに不便で、もう少し安房からの接続を取るか、せめて登山バスの一部の便だけは往復とも安房まで来るとありがたいですね。

とにかく、荒川口の往復を、圧倒的に時間帯が偏ったシャトルバスだけに規制して絞ってしまった結果、まず、ふらっと小杉谷に行くことができなくなりました。残念です(タクシーや貸切バスで行けばいいだろうという話はあるでしょうが、ふらっと行くのは1名~数名の少人数です。またタクシーも現状(バス規制前)でも、相当繁忙期は台数不足でした)。

それから、(新)高塚小屋宿泊を前提とした縦走や、朝の縄文杉を見たい連中には非常に難しい行程を強いることになりました。私の経験では、高塚朝出た連中は早ければ朝9時10時には荒川口についています(ただ、いくらなんでも朝7時には着きません)。本当なら昼の飛行機や昼の安房発の高速船に間に合うのです。ですが、今のままなら楠川分岐から白谷雲水峡に出るしかないですね。また、こういう縛り方は下手をすると行き急ぎや困難ルート選択にともなう遭難を惹起します。

さらに登山バスが荒川三差路にとまらないのも痛い。荒川登山口を単なる縄文杉往復の入り口に単純化する発想でしょうか。

紀元杉へのバスとの接続も考慮されていません。紀元杉側から宮之浦岳―縄文杉縦走して、荒川登山口に降りて、淀川登山口に置いてある車を取りに行く(あるいはその逆)というのも大変になりました。

昼間の登山バスは、紀元杉へのバスと接続する、また荒川登山バス自身も、客の目的も単純な早朝は別として、昼間は往路復路ともせめてヤクスギランドの入り口まで行くようにすれば、かなり観光の幅も広がります。

実際私も、レンタカーで気軽に行けた頃は、荒川登山口に昼間まだ早いうちに降りてきたら、ヤクスギランドに行って、入口休憩所売店で、お土産の絵はがきを買って書いてみたり、よくタンカンジュースやコーヒー飲んでいました。登山帰りの体にドロドロのタンカンジュースが最高でした。またまだ気分的に麓に降りたくなかったからです。荒川口から歩いてヤクスギランドの入口まで登って行って、コーヒー飲んで路線バスで帰ったことも二度三度とあります。

これからの季節、これまでは鼻歌交じりに、昼に着いた飛行機からレンタカーで上がって、荒川登山口を昼からスタート、赤い山さつきの花を見ながら、小杉谷の川原に降りて寝て、夕方帰るというのが最高でした。

とにかく、この登山バスができてから、荒川口ではかえって特定の時間帯に人が集中し、道は荒れ、行程は画一化し、立ち止まることも許されず、静かな中で川のせせらぎを聞くことも許されず、あれこれ散策する余裕もなくなりました。今一番やってはいけない、お仕着せの観光コースの強制になってしまいました、それで自然にやさしいかといえばそうではない・・・困ったもんです。観光客の行動なんてこんなもんだろうという安直なルートと時間の設定と金の取り方で、結局は雰囲気を壊し、訪島客の財布のひもを締めさせ、また訪島客自体の減少を招いています。今年の島の行動は、総量規制の話とは全く別の行動だということが見え透きすぎています。

荒川登山道の総量規制をするなら、同時に、安直な縄文杉往復以外の観光ルートを積極的に紹介すべきなのに。それが全くありません。また、荒川口にしても、縄文杉だけが目的地である必要はないのです。荒川口そのものの散策・・・小杉谷で帰っても、あるいはトンネルの先のモウセンゴケの群生だけ見て帰っても、初めてのお客さんは満足します。富士山は五合目駐車場だけで買えるお客もたくさんいますし、ヤクスギランドは一番短いコースのお客が一番多いです。なぜ荒川登山口だけが縄文杉一辺倒の単純発想なのか、わかりません。荒川口は早朝発の縄文杉単純往復ルート、確かにそれが一番多いのは事実ですが、それ以外の方もいるし、またそういう違った荒川口の楽しみ方もアピールすべきです。

まあ、くだらない強制取り立てするくらいなら、午後だけでも荒川口で小銭稼ぎの飲み物とお土産の屋台でも出しながら募金集めるか、飲み物やオリジナルお土産に金上乗せするほうがよろこばれます。

それから、せめて荒川三差路にはバス停めて、ヤクスギランドへの接続もとりましょう。

とにかく、いくらガイドや交通機関が頑張っても、金の話で悪い評判が立ったら終わりです。まだ考えなおして、金を取るなら、早く経費がかからず気がつかないようにさっくりと取る方法(?)を考え、また、登山バスも交通機関らしい運行をお願いしたいものです。

今のままだと、やたらと島の住民の仕事(雇用)を増やす(人だらけ)の意図も見え透きすぎですね。

もっとスマートに、効率的に、また払うほうももらうほうもニッコリできる方法を考えましょう。いくらでもあるはずです。ただし、頭に汗かいて、もう一度うんうんと考えないとだめです。

では。海猫の黒

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