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2010.05.14

今西錦司の発言とiPod デジタルに笑いデジタルに泣く

フランスに行ってる若い友人からメールが届いた。

「以前今西錦司が大隅半島の照葉樹林を絶賛していた、と言ってましたよね、大伐採前の。あれの出典は何ですか?」

というような問い合わせである。確かに私はそう言った。今西は大隅の高隈山の照葉樹林を評価していたはずだ。ところで出典は・・・何だっけ? と、本棚を捜索してみたのだが、見つからない。どの文献に載っていたのか、さっぱり思い出せない。

諦めて、「スマン」(←わかる人だけ笑ってください)と返答しようと思ったが、念のためネットで検索してみた。するとなんと一発でわかってしまった。『みやざきの自然』15号に上野登さん(宮崎大名誉教授)が寄稿されていた一文が、探していた文献だった。

『みやざきの自然』は、宮崎在住の坂元守雄さんが個人で出版を続けられた雑誌である。一般向けながらさまざまな自然にかんする優れた論文が満載されている。YNACも霧島と綾の照葉樹林研修に行った時、大いに参考にさせてもらった。坂元さんにはじきじきに綾を案内していただいたし、中心的執筆者のひとりである植生学者の河野耕三さんに、どこの森を見ればいいか(これポイント)など、アドバイスをいただいたものである。

『みやざきの自然』は20号で終刊となったが、その後全バックナンバーが有志の手によりデジタル化され、Web上で閲覧できるようにされている。素晴らしい。

しかも先ほど捜索していた照葉樹林に関する書籍(『照葉樹林文化論の現代的展開』金子・山口編、北大図書刊行会)のなかに、綾の照葉樹林の保護運動の歴史と変遷から『みやざきの自然』が誕生したいきさつを当の上野さんが詳しく記されていたのだった。ニアミスしていながら全く気が付かなかった。

問題は知識の量ではなく、検索能力である、と理解するとともに、デジタルのありがたさを思い知った次第だった。

と思い知りつつ、メールが届く前に整理していた音楽ファイルに戻ると、接続していたiPodから、なぜか中身がすべてすっ飛んでいるのを発見した。はい。6000曲ほど入っていました。

デジタルってやつは、要するに記憶みたいなものである。場所をとらず、いくらでもコピーできるが、実態がないのでけし飛んだらそれで終わり。

まあ、iTunesとCDにバックアップはあったからいちおう復元はできるのだが、凝りに凝ったプレイリストの類はすべて煙と消えた。その徒労感ときたら・・・

でも『みやざきの自然』は二揃いYNACと自宅に置いてあるから絶対大丈夫なのです。

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