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2010.05.25

ピンクテープの濫用

ピンクテープを屋久島で初めて使ったのは私である。20年ほど前、時の環境省屋久島事務所管理官から、鹿之沢周辺の分かりにくいところにこのテープを設置してくれと頼まれたのだ。

「よりによってこの色か?こんなケバいショッキングピンクを、自然の中につけるのか?違和感のかたまりだろう!」

すると管理官はこういった。

「違和感があるからいいんじゃないか」

・・・まあそれはそうだ。

というわけで使ってみたのである。しかし当時一般に使っていたビニールテープが20年を超える耐久性を持つのに比べると、ピンクテープはわずか2~3年しか耐久性がなく、日のあたる場所などではすぐにゴミになってしまう。

また男性に割合の多い色覚特性で赤系が見えにくい場合、このピンクテープはまったく目立たないものになるので、そもそも意味がないどころか危険ですらある。

というようなことで、個人的にこういうセンスのないものの使用に対して、私は昔っから反対派である。ま、シャクナゲのつぼみに似ているといえば似ているのではあるが、決して美しいものではない。違和感の是非はともかく風景を台無しにするし、うっかり写真に入ってしまうと、それだけで失敗作になる。

こんなものはやめて、早く世界遺産にふさわしいセンスあるトレール標識を整備すべきだ。この話は事あるごとに心あるガイド関係者から申し述べていたのだが、関係行政機関にはいまだにピンクテープ付けておけば事足りる、程度の認識しかないのはまことに遺憾というものだ。

かつて登山道の整備が行き届かず、遭難が頻発した時期に、とにかくピンクテープを切れ目なくつければ道迷いは防げる、とばかりに妙な使命感を持って、やたらにこれを付けている人がいた。あまりのひどさにすこし間引くと、この男が逆上するので、まったく困りものであった。

ところで、先日花山歩道を歩いたら、登山道のルート外に結んであるピンクテープがいくつもあった。登山道からよく見えるのだ。なかにはぼんやりしているとまっすぐ引き込まれてしまうテープもあり、あまりにも危険なので撤去した。

賛否はともかく、現状ではピンクテープは登山道のしるし、という認識は定着している。登山道であることがあり得ない場所ならいざ知らず、登山道に登山以外の目印として同じテープを使うのは許されない。せめて色を変えるくらいの配慮はできないものか。

いずれにしても、誰が何のためにやったのかは知らないが、屋久島の奥深くで人を迷わせるようなものは問答無用で撤去である。

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コメント

花山歩道は確かに永田,尾之間歩道よりも多めだったような印象が残っています。紀伊山地でもアホほど(関西弁失礼)テープを付けたがる輩がたまにいるのですが、そういうのに限って不必要な(まっすぐな)箇所にやたらと多く、肝心な(迷いやすい)ポイントで抜けていたりと首を傾げる付け方してますね。
更に酷くなると、国有林に赤スプレーや鉈で切れ込み入れる奴も。嗚呼

「勤勉は馬鹿の埋め合わせにならない。勤勉な馬鹿ほどはた迷惑なものはない。」ホルスト・ガイヤー

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