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2010.06.11

淀川登山口~花之江河間、なんと通行止め!

大雨でだいぶ基礎の不安定になった淀川橋は、緊急に応急処置がなされました。ところが本格的な修理をするまで~梅雨明けにならないと始められないということで、12日から全面通行止めにするとのことです。

それも橋を、ではなく、淀川登山口から花之江河間を全面通行止めとのこと。Twitterに書いておいたことですが、この区間を止めると、日帰り宮之浦岳(もちろん黒味岳や花之江河も)登山登山どころか、高塚・縄文杉経由の一泊二日縦走もできなくなります。

そこまでする必要があるのだろうか?

梅雨入りするかもしれない12日から、といいますが、まだ梅雨入りしたわけではありません。橋は不完全とはいえ一応の応急処置をしたのです。雨雲の動向に注意しておいて、大雨でやばそうになったら人を配置して通行止め処置をするくらいのことはできると思いますが。

それにまだ梅雨入りしたわけではありません。どうしても橋がだめだということでも、淀川は危険な飛び石わたりもない浅い谷の、せいぜい膝までくらいの水量しかない流れなのですがら、靴を脱いで渡ってタオルで拭けば済むことです。

いろいろなケースはあるでしょうが、利用者も環境省も、臨機応変に現場判断する必要を確認しておけばいい話だと思います。

一番まずいのは、この処置によってもともと体力的に無理な人が、花山下山や、花之江河歩道からヤクスギランドへ下山の2泊3日の縦走登山を敢行してしまうことではないかと思います。花之江河歩道はただでさえ遭難の多いルートなんですが。

このサイトなど、必読ではないでしょうか。

以下に屋久島観光協会から転送されてきたメールを引用します。

最新登山情報:宮之浦岳登山道における淀川歩道橋の通行止めについて

宮之浦岳登山道における淀川歩道橋の通行止めについて

 屋久島事務所総務企画課(屋久島山岳部利用対策協議会事務局)
担当:相浦(総務企画課長),平石(主幹)
(電話:0997-46-2211)

 宮之浦岳登山道における淀川歩道橋について,梅雨時期を控え,今後,
大雨が予想されるため,6月8日に開催された「第3回宮之浦岳登山道
(淀川歩道橋)安全対策会議」の意見を踏まえ,6月12日(土)から通行止め
とすることになりましたので,下記のとおりお知らせします。



1.淀川歩道橋の現況
淀川歩道橋については,先月下旬の大雨により左岸側の橋台基
礎部の土砂が流出し,一部が露出したことから,環境省におい
て,応急的に補強工事を実施したが,今後,梅雨時期の大雨に伴
う増水により,橋台基礎部周辺の土砂が削られ,橋が崩落する等
の事故が発生するおそれがある。

2.淀川登山口の利用について
淀川歩道橋の通行止めにより,宮之浦岳や花之江河への登山に
について,淀川登山口からの入山や下山が不可能となる。宮之浦
岳への代替ルートとしては,荒川登山道や花山歩道等の利用が可
能であるが,いずれのルートについても,1泊~2泊以上の装備
が必要となる。

3.今後の補強工事と通行止めの解除について
補強工事は,環境省が実施することにしているが,現在設計段
階であり,工事完了及び淀川歩道橋開通の時期は未定である。
また,山岳部における降雨の状況をリアルタイムで把握し,情
報の周知を図ることは困難であるため,登山者の安全確保の観点
から,梅雨の期間は一時的な通行止めの解除は行わない。

※本件に関する問い合わせ先
環境省屋久島自然保護官事務所(電話:0997-46-2992)
担当:松永,森

※宮之浦岳登山道(淀川歩道橋)安全対策会議
環境省,林野庁,鹿児島県,屋久島町,(オブザーバー: (社)屋久島観光協
会)で構成。屋久島山岳部利用対策協議会内に設置

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屋久島のようす(自然史)」カテゴリの記事

コメント

ありゃあ、なんてことしちゃったんでしょう。今年は荒川登山口の規制と金取りが強化されて、それだけでも登山客減なのに、百名山の宮之浦岳の登山最短ルートが、夏休みの旅行計画を皆が立てる時期に禁止という情報が流れる・・・観光業界、ガイド業界にとってシャレにならない危機になってしまいました。
なんでこういうことするんでしょうね。
(まあ、お金の奪い合いと行政の責任逃れが極まっているだけですが)
ナイフで鉛筆削ると危険だから、鉛筆持ち込み禁止になった小学校みたいな話です。
そして、小原さんが指摘するように、かえって遭難が増えるかもしれません。

また、このような過保護な登山ルートの保護は、結局自己責任を考えない安直で軽装な登山者を増やし、最後には行政が自分の首を絞めることになります。つまり、今後あちこちの山で、自分勝手な軽装で登る登山者が遭難し、「登山口に通行止めの表示がなかった」と訴えられることになるでしょう。また、通行止めを一旦かけますと、登山ルート全体が荒れますので、再開時の点検も必要です。
登山者がっかり、観光業界危機、遭難危険アップ、たまりませんねえ。こりゃ間違いです。
まず第一に、山の危険責任は自分(登山者自身)持ちという基本の徹底、そして屋久島には、平時には余るほどのたっくさんの山岳ガイドが居る、これの活用をしなければなりません。
今回は、要は淀川の渡渉点だけの問題なわけです。だから、例えば、こういうときは、こういうのが自然なわけです。

                   記
宮之浦岳の淀川登山口の・・・が・・・な状態になっており、渡渉が必要になる可能性が強くなっています。よって、屋久島山岳協議会は、宮之浦岳登山に淀川登山口を利用する皆さんに、以下のことを強く推奨します。
(1)渡渉経験に乏しい登山者だけの登山は自粛してください。
(2)ロープなど、渡渉に必要な装備の持参と、これらの使用方法の確認をお願いします
(3)気候の急変による増水等で渡橋も渡渉も不可能になり、他のルートを取る場合も生じます。少なくとも4日分の食料と、宿泊の装備を持参してください。
(4)下山の際、他のルートを取る可能性も、あらかじめ計画してください。
(5)上記(1)~(4)の事項に不安がある登山者は、屋久島の登山に詳しい経験者と一緒に行動するか、ガイドの同行を求め、事前にガイドに十分相談してください。
(6)屋久島観光協会ガイド部会のガイドは、この件に関して全員が承知しております。お客様の事前の準備の相談や必要とされる装備の携行にも応じますので、お早めにご相談ください。ただし、ご相談の結果、体力等の事情で宮之浦岳登山が困難と思われる方の場合は、登山の自粛をお願いすることもありますので、ご了承ください。

(あくまで自粛。で、(5)、(6)がすっごく大事です)
こうやっておけば、登山者も自分で考えて相談しますし、無論本物のガイドはちゃんと実力を発揮し、役所は責任を取らなくて済む・・・三方皆満足になるはずだと思うのですが。
最後に最も大事なことを申し上げます:
もし、本当にこういうふうに改まったら、観光協会から三岳の一升瓶を私に・・・・(*゚▽゚)ノ(バキッ)

同感です。(5)(6)がポイントですね。

登山は自己責任で行うものです。

行政的な管理者はいるにしても、それは「道のコンディションをある程度のレベルに維持する」のが仕事であって、行動の安全にまで責任を負うと考えるべきではないし、そんな必要もさらさらありません。

自分の行動は自分で決める、その能力は持っている、と言ってるのです。

なのに、いや万一事故になって自分たちの方が責任を問われたら困るから、などという理由で行動を規制される筋合いはありません。

黒さんのおっしゃるとおり、そういうことをすると、白谷雲水峡、蛇之口滝ハイキングコース、鯛之川渡し、竜神杉渡渉点などで本当に事故があった時、管理者側が必要な措置をとっていなかった、という責任追及に根拠を与えることになりますね。


とんでもない気象条件(といっても、最近の都会もゲリラ雨とかありますが)があるのが山岳地帯であるがゆえに、自己責任なんですね。撤退の判断や勇気も、知らないといけません。ある程度ネガティブな撤退体験なども、命を落とさないための貴重な薬になります。ガイドになにもかも頼りきるのはいけないですが、初めての山に助言を頼んだらり、さまざまな知識を得るのは悪いことではないです。
「このサイト」見ました。このルートの屋久島大社の鳥居が現存しているとは・・・この旧石塚歩道ルートのトロッコ軌道は、お役ご免のトロッコの1km先で切れていて、ズタズタになっていますし、お役御免のトロッコの100mくらいでやや長い50mほどの渡渉(橋は流されて丸木橋のみ残存)になります。その下部、旧石塚集落を経由し小杉谷の合流までは、軌道は続いていますが、トロッコの運行は作業の時期以外は数週間~数日に1回程度なため、つるっと滑って足をやり、動けなくなると(トロッコ以外は誰も通らないルートのため、対岸に縄文杉登山ルートが並行する下流部分以外では)死ぬ可能性が高いです。この方は幸運でした。
森の中では、テープについては自分だけの動植物採取(これ本当は違法)の目印につける方もいるようです。抜ける道を示すためにつけない人がいるので、過信は禁物です。
森林帯を抜けた高山部ならまず道を示していますが・・・。
今日の話し合いでいい結論が出ればいいですね。

「このサイト」見ました。息が止まりそうになりました。ほんとうに、この方は幸運でしたね。命を落としていてもおかしくない状況だったかと思います。
私自身も過信しないよう気を引き締めて山に入らなくては、と、思いました。
屋久島に入る皆々様も、こちらのブログをご覧になったからには、無理をなさいませんよう。ご安全に。。。

びっくりですね。登山は自己責任が原則ですが、とはいうものの、登山道の目印として統一されているものを、作業の目印などに使うのは、明らかに過失だと思います。


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